2020年07月31日

神奈川県農業技術センター三浦半島地区事務所の原研究課長に鎌倉大根の写真を送っていただいた。


今年も、鎌倉の由比ガ浜には、鎌倉大根の花が咲いたと、
鎌倉の花村勝男さんが写真を送ってくれた。

鎌倉の佐助稲荷に伝わる、鎌倉大根の伝説と発見については
、昨年鎌倉のロータリアンの皆さんに
お話しをさせていただいたことから、皆さん興味を持ち始めていた。

12月には、第5回鎌倉大根収穫祭では、
興味を持った市民の方々が大勢来てくれた。

鎌倉市農協連即売所で鎌倉大根の販売をしている、
鎌倉の山森ファーム・山森金雄さんは、採種もしてくれている。

今年は、新型コロナウィルスの感染拡大から、
各種のイベントが中止になってしまったから、
今年になって一度も鎌倉にはいっていない。

そんな中で、神奈川県農業技術センター三浦半島地区事務所
原康明研究課長は、センターの圃場で
鎌倉大根の栽培研究をしてくれている。





1-1.JPG

原課長とは、2015年8月に鎌倉大根の講座で初めてお会いしている。

以来、研究者の立場で、ご支援をいただいている。

原課長からメールには
「鎌倉大根は1回目の選抜を実施しましたが、三浦半島の土壌ではクリーニングクロップで肥料分を抜いておかないと選抜や採種がうまくいかないことがわかりました。」

元来、砂浜に生育している大根だからでしょうか

上の画像をタップする
1選抜圃場の写真 
右:由比ガ浜の
海岸から採種したものは発芽が不ぞろいで発芽率も低い

中:佐助の福来鳥の畑で選抜したもの、生育揃いは改善

左:会員の笹野さんが選抜したもの、かなり大株。選抜の効果か




2 形質調査


2-1.JPG


・由比ガ浜海岸から採種したもの

上の画像をタップする
選抜前の浜大根そのもの





3-1.JPG

・福来鳥の畑で選抜したもの

上の画像をタップする
若干大型化しているが枝根は多い





4-1.JPG

・会員の笹野さんが選抜したもの

上の画像をタップする
可食部の肥大が顕著。枝根少ない。


※上記選抜株を三浦大根品種改良の採種圃(ネットハウス)に
移植したのですが、鎌倉大根は地上部が極度に旺盛に繁茂し
倒伏しやすくなり採種が困難となってしまいました。

固定のための自殖を繰り返した三浦大根の育成系統との、
地上部と地下部のバランスや給肥特性の違いを痛感しました。  
posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 伝説の鎌倉大根
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