の地位だった時に、尾張から大根の種を取り寄せて、
桜台の名主・大木金兵衛に命じて作らせたと伝わっているが、
江戸城の北に当たる城北の地(練馬、板橋、北)は火山灰土が深く、
柔らかいことから、長い物がよく収穫され、
練馬大根をはじめ、滝野川牛蒡、瀧野川人参は、
当時はどれもが1b級の長さだった。
練馬大根は、綱吉の時代から320年の年月を超えて、
今日に伝わっている。
産地の練馬区では、練馬大根伝来種保存委託事業として、
練馬大根を栽培する渡戸章さん、白石好孝さん、五十嵐透さんの
三人の代表的な生産者に種の保存を委託している。
生憎、先約があったので行けなかったので、
話を聞きに白石さんを訪ねた。
近所の奥さん方が野菜を買いに来ているところだったが、
目ざとく私を見つけて、声をかけてきてくれた。
良いところにきた、今収穫したところだからと、
この時期の白石農園一押しの ”茶豆” をいただいた。
白石さんありがとうございました。
白石さんの圃場で栽培した大根の中から、どれを残すかを
選ぶのは何年か前に取材している。
昨年12月に、選び抜いた練馬大根を、3人が分けて持ち帰り、
自分の圃場で埋め戻し、花を咲かせて各々が莢を乾燥させていた。
上の画像をタップする
白石農園は、
渡邉和嘉さんが江戸東京野菜の採種をしている村田農園の隣なので、
練馬大根の花が咲いているところを5月中旬に撮っていた。
7月中旬に渡戸さん、五十嵐さんが、乾燥させた練馬大根の莢を、
白石農園に持ち寄り、白石さんの分を加えて足で踏んで莢を割り、
400gの種を取り出した。
種の殆どは練馬大根伝来種保存委託事業で練馬区が持ち帰ったが、
今年の8月末に播種する栽培用の種は3者で分けた。
当日の様子は日本農業新聞に掲載された。
動画で見るニッポン みちしる(新日本風土記アーカイブス)
白石さんが紹介された "練馬 都市に広がる農業" はここから
先にご案内した「よみがえる江戸野菜」も本日掲載された。
FaceBookの練馬大根はここから