2020年08月28日

府中御用ウリを購入した方から、他にも栽培している生産者がいることが分かった。


らくらくコミュニティ編集局の烏田千洋さんから、府中御用ウリを府中市郷土の森 物産館で購入したと、喜びのメールをいただいた。

烏田さんは、シニア世代向けオンラインコミュニティ『らくらくコミュニティ』で、「探訪・伝統野菜」をテーマに、種から育てる各地の伝統野菜を紹介する連載をしていて、馬込半白キュウリと寺島ナスについてお手伝いしたことがある。

府中市で府中御用ウリを栽培しているのは、石川孝治さんで、

石川さんが、郷土の森観光物産館に出荷しているとは聞いていなかったので、烏田さんに写真があったら確認したいとメールをして送っていただいた。

「府中御用瓜」〜江戸風街の味を感じて下さい!〜とある。
これにより、他にも栽培している生産者がいることが分かった。




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「郷土の森」の近くまで行ったので物産館に寄ってみたが、府中御用ウリは、収穫期が過ぎたので販売されていなかった。

府中産農産物のコーナーでは、オクラ、ナス、キュウリ、ゴーヤ、カボチャ、ピーマン、つるムラサキ、ミニトマト、小松菜、大葉、まくわうり、リンゴ、イチジク、生キクラゲが販売されていた。

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まくわうりのコーナーには、食べ方が貼ってあった。

縦に半分に切り、皮をむき種を取り出し1〜2pにスライスして、冷やして食べてください。食べるとき塩を軽くふるのが、おいしく食べるコツです。ほんのりとした甘さでさっぱりしています。置いておくと甘みが増しますがそこはお好みで、食べてください。」。初めて食べる人からの質問が多かったようだ。

生産者は、堀江岩吉さんの名があった、存じ上げなので、その下の電話番号に電話をして、栽培のきっかけや、種子の入手などについて話を伺った。
話の途中で、「大竹さん! お会いしてますよ!、」と云う。失礼しました。

何でも、2014年頃、府中御用ウリの普及をしていてJAマインズ多磨支店に伺ったが、当時、担当課長をされていて、江戸東京野菜カレンダーにも紹介されていたので、栽培してくれる農家を探したが、見つからなかったので自分でやるしかないと自宅の畑で栽培をはじめ、以来、定年退職後も生産者を増やす努力もされているという。 ありがとうございます。




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府中市郷土の森博物館には、2012年に真桑ウリ関連の資料を調べにきたが、学芸員にいろいろとお話をお聞きしている。

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当時、常設館には展示していなかったが、巻物の「御殿跡を描いた鳥観図」(撮影禁止)が展示されていた。御瓜畑が描かれたところは巻かれていて見ることは出来ないのは残念。

かつて、府中市商人塾の皆さんに、「国司館と家康御殿跡」にご案内いただいたことがあった。

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美濃の真桑ウリが府中で栽培されていた根拠の一つが、家康の御殿が府中で発見されたことで「発掘された府中御殿」として紹介されていた。

天正18年(1590)、小田原北条氏を滅ぼした豊臣秀吉は、奥州に向かいました。その際、秀吉の帰路の宿舎として、徳川家康がつくらせたと伝えられるのが府中御殿です。
家康が御殿を府中に築いたのは、かつて国府が置かれた場所で、交通の要衝だったからと考えられます。その後は、家康や二代将軍秀忠が鷹狩などの際に、休泊施設として使用しました。
」とある。

伝承されていた、府中御殿は発掘され、実証された写真があった。


posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 江戸のマクワウリ各種
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