練馬の井之口喜實夫さんが、東京都の農産物品評会のキャベツ部門でトップの東京都知事賞を受賞したことは報告したが、
今、秋冬産のキャベツの収穫真っ最中と聞いたので、目白通り沿いのキャベツ畑に行ったら、後継者の、勇喜夫さんが一人でキャベツを切っているところだった。
畑の脇に車を停めてカメラを構えていたら、それに気づいた勇喜夫さんがこちらを見た。
作業中の忙しいときに、邪魔してしまった。
収穫しているのは、、知事賞を受賞した、日本農林社の「藍宝」だった。
寒球系で、加熱すると甘みがあり美味しいと云うことで、業務用に使われる。
かつて、イオウ病の抵抗性品種として、ますだのYR錦秋を栽培していたが、「藍宝」が出てからは、これを使っているという。
3年ほど、JAあおばの奨励品種「青琳」を作っていた。形状が良く、色も濃いことから栽培したが、昨年から品評会には「藍宝」に戻している。
柔らかくて美味しいからと云って「しずはま1号」を切ってきてくれて頂いた。
井之口さんではJA東京あおばの奨励品種「しずはま種」も栽培している。
この品種、春系の早生種だからサラダ等、生で食べても柔らかくて美味しい、
かつては、東京都と「東京ふるさと野菜供給事業」で、キャベツの契約栽培をしていた当時は、YR錦秋152が主流で、石神井支店のキャベツの碑にもなっている。
井之口さんもYR錦秋152を栽培していたようだが、「藍宝」が発売されると切り替えて30年になるという。
「藍宝」(日本農林社)は、寒球系晩生で、形状が良いのと、加熱すると甘みがあり美味しいと云うことで、業務用に多く使われる。
東京都の農産物品評会は、平成16年(2004)までは、東京都で一番生産量の多いキャベツから農林水産大臣賞が選ばれていたが、
それ以降はキャベツを含めて農業祭の開催時(11月)に、生産量の多い産物で、第39回大根、40回ほうれん草、41回キャベツ、42回小松菜、43回ブロッコリー、44回ナス、45回キャベツ、46回カブ、47回キュウリ、48回ナス、49回キュウリに、大臣賞を授与している。