葛飾区で栽培されていた伝統野菜は、下千葉小カブと糸ミツバ、中野甘藍、本田ウリ、新宿(にいじゅく)一本ネギ、等があったが、まだ本田ウリしか発見されていない。
新宿ネギを採種をしている農家があると云う情報が入った。
JA東京中央会江戸東京野菜推進室の遠藤修部長に、セッティングを頼んでいたら、葛飾の農業に詳しい矢作東一さんにお会いできることになったので、水口均さんと3人で伺った。
矢作さんは、JA東京スマイルの部長を歴任され、現役時代は農家指導をされていて、JA東京指導員連盟の会長をされた。
江戸東京・伝統野菜研究会副代表の渡邉和嘉さんは、矢作さんが会長の時、副代表だったという。
小平の宮寺光政さんも指導員連盟の会長をされていたから、お知り合いのようだ。
矢作さんには、2011年に砂村一本ネギの栽培をお願いして、江東区立第五砂町小学校に供給してもらった。
翌年、高橋金一さんが砂村一本ネギの栽培ポイントを知りたいと云うので、矢作さんの畑に行ったことがある。
久しぶりの再会となった。
矢作さんは、ネギ栽培以外に、白菜、小松菜、春菊、金町コカブ、青首大根、カリフラワー、ホウレン草などを栽培していた。
収穫したものは、JA東京スマイルの柴又にある直売所と、矢作さんが経営しているゴルフ練習場で、"葛飾元気野菜" の幟を立てて販売している。
矢作さんに、新宿ネギについて伺った。
2011年当時は、新宿ネギの栽培をしていたが、今は採種を行っていないのでF1種を栽培していて、新宿地区で採種を行っているのは、数件になってしまったという。
葛飾のネギの産地は、東金町や、新宿だったが、市場は千住市場に出荷していたことから、葛飾区内で小売りされるときは新宿ネギで販売されるが、他の地区で販売されるときは、千住市場を通ったことから、千住ネギとして販売され、新宿ネギの名は葛飾区内程知られていない。
採種をしている生産者の名前は教えてもらったので、改めて生産者を訪ねることになった。