キャベツ栽培では、東京を代表する生産者の井之口喜實夫さんは、秋冬産キャベツの出荷もほぼ終わり、自宅前の畑にある分を残すまでなった。
風も冷たくなり、鍋の美味しい季節で、ネギのシーズンになった。
この季節、江戸東京野菜としては、千住ネギの江戸千住と、練馬大根、内藤トウガラシの栽培をしていた。
千住ネギの「江戸千住」を栽培している井之口喜實夫さんの畑に立ち寄った。
すでに、練馬の「小料理石井」の石井公平さんや、押上「よしかつ」の佐藤勝彦さんが、寄っては持ってくようだが、田中社長は、今月中旬からとりに来るという。
井之口さんは江戸千住葱保存会の副会長をされていて、浅草葱善の田中庸浩社長も認める栽培技術で、葉まで柔らかいネギを栽培している。
千住ネギの普及については、今年は大泉の村田農園でも栽培を始め、渡邉和嘉さんが取り組んでいる。
練馬区平和台の渡戸秀行さんも、来年は栽培したいとの希望を聞いている。
練馬大根も順調な生育を見せていた。
練馬大根は、地元の漬物屋さん「雅香岡田」の岡田隆社長(練馬漬物事業組合副組合長)から依頼されて栽培しているもので、時々来ては持っていかれるようだが、2月に開催予定のねりま漬物物産展に浅漬けで販売するという。
このまま2月まで栽培するのではなく、中旬に抜いて葉を10センチほど残して切り落として、畑に寝かせて、霜に当たらないように土をかぶせて、2月まで保存するという。長年の知恵だ。
因みに、今度の日曜日に、大泉の畑で「練馬大根引っこ抜き競技大会」が開催される。
毎年、東京都農業祭の江戸東京野菜の展示コーナーを飾る内藤トウガラシの盆栽が、玄関を飾っていた。
今年は、新型コロナの影響で、東京都農業祭、JA東京あおば農業祭、共に中止となってしまった。