練馬区並びにJA東京あおばの共催による「第14回練馬大根引っこ抜き競技大会」が、6日(日)、9時30分から、練馬区大泉学園町の畑で開催された。
この大会、練馬区独立60周年の企画として13年前に生まれたもので、練馬区内を、大泉、石神井、練馬の三地区を回って開催していて、今年は大泉の小美濃昌一さんの圃場となった。
練馬区の人口は72万人、しかし栽培している練馬ダイコンは、1万4千本足らず。
昔は有名だった練馬大根を、食べたことのある区民は、激減していました。
農家は、高齢化して、練馬大根を抜くのが大変で、抜いてくれるのなら作るよ! と云ってくれます。
そこで、多くの区民に抜いてもらって、月曜日の給食で食べてもらうことにしました。
開会に当たり、大会会長の前田燿男練馬区長、大会副会長の洒井利博JA東京あおば代表理事組合長、農園主の小美濃昌一さん等が、挨拶をした。
競技大会に先だって、体操は、江戸東京野菜の栽培農家・渡戸秀行さんが作詞作曲した、「練馬大根引っこ抜き方教えます」に、独自の振りを付けたのが、小学校で体操の講師をしている坂田有紀先生。
競技大会担当役員の新堀桂三常務理事(右)と、会場を提供した園主の小美濃昌一さん(左)
今回は、競技時間は1分で何本抜けるか、2本折ったら失格。
予選通過は、男性が9本、女性が8本だった。
今回の大会は、新型コロナウィルスの感染拡大に注意して、参加者は体温の測定から・・・・、参加者はソーシャルディスタンスを取って、競技された。
例年は、表彰式などがあったが、今年は行わなかった。
農林中金総合研究所基礎研究部の田口さつき主任研究員と、調査第2部の古江晋也主任研究員も取材に来られた。二人には6月にJA東京中央会でお会いし、インタビューを受けている。
経営実務の10月号で東京の伝統野菜「江戸東京野菜」の取り組みについて、一つの事例として書いてくれた。
更に、来春には、全国共同出版から一冊の本になると云うので、追加取材をされたが、全国で伝統野菜に取り組む仲間たちの参考になれば幸いだ。。
江戸東京・伝統野菜研究会の渡邉和嘉副代表(左上)にもインタビュー。
古川栄常務理事が挨拶に来られたので2人を紹介。
江戸東京野菜の栽培農家で、「練馬大根引っこ抜き方教えます」体操の作詞作曲の渡戸秀行さん(右下)に話を聞きたいと云うので紹介した。
練馬大根を引っこ抜いたのは、古江さんで、田口さんは残念でした。
この体験も重要で、練馬大根を抜くのは難しいと、全国に伝えてくれるだろう。
毎回参加する江戸東京野菜コンシェルジュ8期の福島珠美さんと、佐々木昭協会理事。
家族参加の圃場では、皆さん楽しんでいた。
農家のお母さんがもてなす「すずしろ汁」は、新型コロナの感染拡大を恐れて、中止となった。
引き抜かれた練馬大根は、トラックに載せて、JA東京あおばの駐車場に作られた洗い場へピストン輸送