練馬大根引っこ抜き競技大会で抜かれた大根は、トラックがピストン輸送で、バックヤードとなってる、JA東京あおば石神井支店駐車場の洗い場に次々と運ばれた。
バックヤードには、練馬区とJA東京あおばの職員が配置されていて、持ち場も持ち場で忙しく作業をしていた。
大根は下ろした段階で半分は葉を切り落として、洗い場へと運ばれる。
大きな洗い桶が3台、運ばれてきた泥付き大根を、一本いっぽん泥を落としていく。
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学校によって、葉付きを希望する学校と、葉なしを希望する学校があるようだ。
練馬区立光が丘秋の陽小学校の佐藤綾子栄養教諭は、葉付きの大根を各クラスを回って見せていたが、葉なし大根を希望する学校では、単なる食材として扱い、市販されている青首大根とは違う練馬大根を、児童に見せていないのでは・・・・、と不安を感じた。
学校別の袋が用意されて、児童数によって、希望の本数を袋詰めする。
農林中金総合研究所調査第2部の古江晋也主任研究員と基礎研究部の田口さつき主任研究員とが競技大会の取材に来ていたが、バックヤードも是非見てほしいと思っていたら、江戸東京・伝統野菜研究会の渡邉和嘉副代表が、車で連れて行ってくれた。
担当の職員に、質問を投げかけ熱心に取材をしていた。
大会会場とは、別に洗い場の皆さん方の作業も大変で、大会は昼には終わるのに対して、洗い場は最後のトラックが来てから、洗って発送作業が終わるのは16時頃まで続く。
練馬区とJA東京あおばのチームワークが、給食を食べる児童の笑顔に繋がっていく。
練馬区立光が丘秋の陽小学校(関根幸男校長)の練馬大根給食
(掲載には同校の了解を得た)
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光が丘秋の陽小学校の児童達が好きな練馬大根料理は
「練馬ダイコンスパゲティー」(写真左)
大根おろしとツナを、醤油、砂糖少々にレモン汁で調理された。
翌日は、付け合わせに「練馬大根の糀マヨ」(写真右)と、
2日にわたって、食感の違う練馬大根の料理が出された。
「練馬ダイコンスパゲティー」を食べている時に、葉付きの練馬大根を見せることは大切で、市販の青首大根とは違う白首大根だと云う事を児童たちに理解をさせた。
尚、同校では、毎年2年生が江戸東京野菜の「雑司ヶ谷ナス」を、3年生が「練馬大根」を栽培しているが、6年生では、地域の伝統野菜についての特徴と歴史を学習する中で、野菜をより身近に感じ、進んで食べようとする気持ちを育てたいと
佐藤栄養教諭から12月12日(土)、6年生に練馬大根の授業を依頼されているので、第6学年 総合的な学習の時間 指導案に沿って話す予定だ。
練馬区立の各小学校では、光が丘秋の陽小のような木目細かい教育をしてもらうと、生産者を始め、競技大会参加選手や大会関係者の思いも伝わるのだが。
12月12日(土)、6年生に練馬大根の授業はここから。