清瀬市で自家採種のセルリーを栽培している並木猛さんのハウスでは、例年通り4月はじめの収穫を目指して管理が行われていた。
並木さんは、師匠故伊藤仁太郎さん(江戸川)の愛弟子だったことは、2004年2月のバスツアーで紹介していが、今でも、仁太郎さんの教え通りの栽培法を忠実に守っている。
丁度、水やりが終わったというので、ハウスに入れてもらった。
ハウスは奥から手前に傾斜しているようで、足元は水が溜まっていたが、状況を見て1週間に一度たっぷりと潅水し、収穫1か月前からは5日に一度の潅水となる。
最初の頃は、葉がとげとげしい感じだったが、土づくりとして堆肥をたっぷりと入れているので、最近は土に馴染んだ感じで、とげとげしさが最近はなくなったとか。
年末から年始の朝の最低気温が厳しかった。
12月19日から23日で定植をしたが、並木さんは、これまで17年の中で一番厳しかったとかで、
1000平米のハウスで4つのボイラー(灯油)が2割ぐらい余分にかかったという。
節分が過ぎてから、例年の気温に戻ったことから、今は順調な生育を見せていて、2キロ以上がたくさんできそうだとも。
仁太郎さんの教え通りにやっているつもりだけど、ほかにセルリーを作っている人もいないし、時々不安になることもあると謙遜に話されていたが、
近くに住んでいる、東京都農業アカデミーの小寺農場長が、休みの時に寄ってくれて、背中を押してくれるのが心強いと。
良いものを作ろうとする並木さんの取り組み姿勢を垣間見た。
追伸
並木さんは、三鷹の星野直治さんの元に寺島ナスの接ぎ木などの
手伝いにも行っていて、今年も寺島ナスの栽培をするという。
寺島ナスの良さを知ってくれるお客さんも増えているという。
昨年近所のフレンチのシェフに少し分けてあげたら、来年は沢山欲しい。店で使いたいと言われています。
収穫時期を教えて頂きたく、宜しくお願いします。