2021年02月18日

奥多摩山葵栽培組合の保科組合長に、海沢の試験圃場を案内いただいた。


2019年10月に奥多摩を襲った台風19号によってワサビ田は、
かつてない大きな被害を受けた。

秋の収穫や出荷で多忙を極める時期だけに、被害総額は
約23億6千万円と聞いている。

これによって、2020年の奥多摩ワサビの入荷が大幅に減少していたが、
江戸東京野菜として奥多摩ワサビを活用している飲食店や料理人から、
入手等について相談を受けていたことから、

先日奥多摩山葵栽培組合の保科正廣組合長にお会いして、
話を伺ってきた。





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保科組合長から、海沢(うなざわ)にある、
奥多摩山葵栽培組合の試験田でお待ちするということで、
江戸東京・伝統野菜研究会の渡邉和嘉副代表の車で出かけた。

奥多摩のワサビは、武蔵名勝図会(文政六年)に
海沢村の産物として山葵(ワサビ)が紹介されている。

上の画像をタップする
試験田は、
海沢谷に沿って瀬見ノ観音のトンネルを抜けたところにあったが、
保科組合長は待っていてくれ、小峰重徳副組合長も来られた。

小峰副組合長には何年か前、練馬の光が丘で開催された農業祭で
お会いしていた
が、渡邉さんは、当時主催者だったから、
お会いしていたようだった。







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この時期、わさびの葉は寒さの中でねてしまっていたが、
これから3月に入ると花芽と葉が伸び、中旬から花が咲くという。

奥多摩のワサビ田は、奥多摩でも標高の低いところから花が咲き始め、
川苔山の上の方では5月の終わり頃まで咲いていく。

上の画像をタップする
奥多摩わさびには、実生苗(写真手前)と、
生長点培養によって作られた「まさみどり」が栽培されている。







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保科組合長は、「まさみどり」を抜いて、作業の一部を見せてくれた。

まさみどりは、1年から1年半で出荷するが、
1年目に根に子が幾つもでき、親は出荷するが、
親から欠いた、子の苗を定植する。

まさみどりの場合、5〜6年は子の苗を欠くことができるが、

実生苗は2年、子の苗を欠くことができる。
奥多摩の特徴は、山の中の渓流を利用しているから、
成長が遅く、その分硬く出来るために、香りと辛みが強い。

上の画像をタップする
保科組合長には、今後の注文の仕方など、話をさせてもらった。
江戸東京・伝統野菜研究会としての要望もお願いした。

花の咲くころに、改めて伺うと約束をして、失礼した。






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海沢から、鳩ノ巣のワサビ田に向かった。
令和元年東日本台風(第19号)は、10月12日に集中的大雨を降らせ、
奥多摩の山懐にあるワサビ田を一気に押し流してしまった。

被災したワサビ田は奥多摩町内計145カ所に及んだ。

鳩ノ巣の千島国光ワサビ田は、奥多摩の象徴的段々の田だったが、
鉄砲水がワサビ田を襲い、奥多摩のワサビ田に大きな被害を与えた。

災害復旧事業も小規模のところは済んだようだが、
大規模の所は今なお手の付けようがない。

上の画像をタップする。
美しい奥多摩を代表する段々のワサビ田






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2019年にモノレールの設置が始まっていたが、
台風で途中でレールは折れていた。

上の画像をタップする
モノレールは今にも走り出しそうになっていた。







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これまで、お世話になっていた千島わさび園
千島さんにはお会いできなかったが、
ご高齢でもワサビ栽培への情熱は変わらないようだ。

奥多摩一のワサビ田を所有しているだけに、
各地の被害田の復旧は残っているようだ。

上の画像をタップする

posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 奥多摩ワサビ
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