先日、奥多摩ワサビの現状を紹介したが、その流れで、あきる野の竹内牧場に立ち寄ったもの。
前回来たのは2016年で、三國清三シェフが料理人人生30年を記念して、出版した「ジャボニゼ」の撮影で来て以来だった。
その後、六本木のグランドハイアット東京の4階、鉄板焼き「けやき坂」の本多良信シェフが、オリジナル黒毛和牛の「けやき坂ビーフ」として、使ってくれている。
お父さんの孝司さんに、久しぶりのご挨拶だったが、新型コロナの影響で、牛肉の需要が低迷しているだけに、元気がなかった。
渡邉和嘉さんは、かつて練馬で竹内牧場の堆肥を買っていたことがあったので、竹内さんも覚えていた。
子牛の購入価格は上がっていて、去勢牛で90万、メス牛で80万と言っていた。
オスの去勢牛は大きくなるから、値が高いが、竹内さんはメス牛を買い、大きく育てる。
「仲間が、竹内さんは何を食わせて大きく育ててるんだ。とよく聞かれるが、俺は大きく育つメスを見る目があるんだ」と語っていた。
今年も、岩手から黒毛和牛のメスを30頭ほど購入してきたが、年間を通して何回も行って30頭ぐらいずつ買ってきて、安定生産、安定出荷を心がけていた。
牛には旨い水を飲ませていると、同牧場では、湧水を飲ませている。
収入の安定確保から、最近は芝浦と共に横浜にも出荷しているという。
後継者の孝英さんにもお会いしたが、750キロクラスの出荷直前の牛も広い方の牧舎の中にいた。
孝英さんは、ひとりで牛を積んで芝浦、横浜に出荷をしているようだ。