2021年05月12日

フードカルチャーコースの2年生に、江戸東京野菜の物語と、寺島ナスの定植作業 指導した。


先月、東京女子学院高等学校(野口潔人校長)の保積栄理先生から、
江戸東京野菜を授業に取り入れたいとのお話をいただき、
4月に伺ったことは当ブログで紹介した。

同校では、2019年からグローバル社会で活躍できる女性の育成を
目指して、スタディアブロードコース、セレクトラーニングコース、
フードカルチャーコース、の3つのコースを設置した。






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その一つ、フードカルチャーコースを、
江戸東京・伝統野菜研究会としてもお手伝いすることになったもの。

今後、大学・専門学校での取り組みを参考に保積先生と話しあう。

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フードカルチャーコースの2年生23名の授業は
9時45分から、調理教室で行った。

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最初に「江戸東京野菜の名前を聞いたことかある人!」
と聞いてみたが、手は上がらなかった。

江戸東京野菜について、教え甲斐があるというもの。

東京の農業の現状、江戸東京野菜とは、更に今年栽培を予定している、
寺島ナス、練馬大根、伝統小松菜の歴史文化について紹介した。

中でも、練馬大根を練馬の小中学生に食べさせようと始めた
「練馬大根引っこ抜き競技大会」の話もしたが、
同校が練馬区にあるので、練馬在住の生徒が多いのかと思ったら、
23人の内、1人だけだった。

練馬区立の小学校では、練馬大根を給食で毎年食べているが、
江戸東京野菜を知らないのが、合点がいった。

また、江戸東京野菜を扱う老舗料理店や、フレンチのシェフ等、
江戸東京野菜を食材として使っている事例についても紹介した。

資料としては、最近江戸東京野菜を紹介している月刊紙「ウエンディ」や、「美し国」を配布、現在発売中「月刊ラジオ深夜便」も紹介した。







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引き続き、渡邉和嘉さんの栽培実習だが、それに先立ち作業について
資料をもとに説明した。

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練馬大根、伝統小松菜の栽培も行うが、
夏野菜として寺島ナスの定植作業の段取りについて説明する。







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昨年小松菜(交配種)を栽培した畑は、雑草がはびこっていたが、
10日の授業実施に当たり、保積先生からメールで、
「先日、畑の雑草をとり、たい肥をまきました。生徒たちも
とても楽しみにしております。」とあった。

渡邉さんは、畑に苗を植えやすいように、
小石を取り除き、畑を平にならす作業から始めた。

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23人が4班に分けられていて、班ごと順番に体験させた。
苗は、三鷹の星野直治さんが、台木(トルバムビガー)に接いだもので、
栽培しやすいように、今回は接ぎ木苗を活用した。







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どこで接いであるかを生徒たちに確認させて、定植して根が
張り始めたら、台木から出た芽や葉は取り除くように。

取り除かないと、継いだ寺島ナスに養分がいかなくなる。

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渡邉さんが、定植の仕方を全員の前で行った。
苗をビニールポットからの抜き方、

支柱に誘引するひもを8の字に結ぶ意味。
撒いた水が流れ出ないように、定植した苗の周りに
土手を作る等を説明していた。







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12本の苗が等間隔で定植された。

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今後の、栽培管理については、保積先生に説明していたが、
メールでのやり取りでアドバイスを行い。様子を見ながら、
3週間後には伺い、収穫と選定の方法などを指導するという。
posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小・中・高 食育の取組
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