江戸東京・伝統野菜研究会の渡邉和嘉副代表か、練馬区大泉の村田農園で江戸東京野菜等の栽培をしているが、定植が終わったというので寄ってみた。
寺島ナス、雑司ヶ谷カボチャ、鳴子うり、亀戸大根、内藤カボチャ、おいねのつる芋などの他、なた豆や、ニガウリ、さつまいもなどが定植されていた。
渡邉副代表は、東京女子学院高等学校(TJG)のフードカルチャーコースで、寺島ナスの栽培指導を行っているが、調理授業の中で不足する場合のリスク対策としても活用できるように、栽培している。
寺島ナスの苗は、三鷹の星野直治さんが接ぎ木したもので、TJGと一緒に購入してきたものだ。
練馬地域では、隣接区の豊島区雑司ヶ谷の伝統野菜、雑司ヶ谷カボチャや雑司ヶ谷ナスの栽培を行っているが、雑司ヶ谷カボチャの種の保存は、渡邉さんが採種している。
雌花が咲いていたが、雄花は一つもなかった。
採種した莢を干していた。
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「ニガウリ」が花をつけていた。ニガウリは「緑のカーテン」として各学校などでの栽培が始まり、次に料理に使われるようになったものだが、鹿児島県では「さつま大長種」を伝統野菜に登録している。
田畑耕作先生の「鹿児島県に現存する伝統野菜」によると、
原産地は、東インド、熱帯アジアといわれ、日本への伝来は江戸時代(1603〜1868年)で慶長以前に伝来したようです。日本名は「苦瓜」「レイシ」「ツルレイシ」。
「近年、ニガウリの栄養価は、ビタミンC含量がレモンの2〜3倍も含まれ食物繊維、カロチンが豊富なことから、消費者の健康への関心が高まったと思われます。
平成五年からニガウリの経済栽培が盛んとなり、夏の食材として欠くことのできない品目となりました。」
さつまいもは「紅はるか」は、(独)九州沖縄農業研究センターが、2010年に品種登録した、さつまいもの品種で、九州121号」と「春こがね」を交配させて、糖度60度の甘い芋。