八王子市川口で、江戸東京野菜の「川口エンドウ」や「宗兵衛裸麦」の復活栽培をしている高野重春さんから毎月、「畔っこ瓦版」を送ってもらっているが、
添付メールには「記録的な梅雨入りの早さ、梅雨入り前の夏日の発生など、自然界も大きなターニングポイントを迎えています。
身近な自然の中で、今年は季節の進み具合が早いと感じることがたくさん見られます。これから迎える夏、秋はどんな季節になるのでしょう。
観察用に取りつけたカメラには日中、夜間の生き物の行動がその変化から読み取れます。」とあった。
高野さんは、地元の伝統穀物の宗兵衛裸麦を復活栽培しているが、5月中旬に写真添付のメールをいただいていた。
「川口エンドウも収穫のピークを過ぎ、周辺ではお茶の新芽が伸び、梅の実が膨らみ、夏の装いに変わりました。本日、種取り用の畑では宗兵衛裸麦が黄色に色づき、防鳥ネットを張りました。」とあった。
そんなメールをいただいたことを思い出して、昨日高野さんに収穫は終わったのかと電話をしたら、
これから、脱穀をするので、友人の農家に脱穀機を借りに来ているという。
ジャストのタイミングだったことから、聞いていた圃場に向かった。
川口エンドウ女子隊の八幡名子さんもやってきた。
高野さんの話では、地元川口で新規就農した登坂信美さん(株グッドホーム社長)が、野菜生産の傍ら、宗兵衛裸麦を作付けしたいというので、昨年秋に高野さんが種を分けて、700uの麦畑が誕生した、という。
登坂さんには数年前に、内藤とうがらしプロジェクトのメンバーとしてお会いしたことが、あった。
改めて名刺交換をしたが、登坂さんの会社は、福祉事業部と自主生産事業部からなっていた。
福祉事業部には訪問居宅介護事業と生活支援事業、そして通所事業では就労継続支援B型事業所・HACHIOJI FARMERS KITCHENふぁむ。と名刺にあった。
自主生産事業部は、アグリ事業で2019年4月に認定農業者になっている。
宗兵衛裸麦は高野さんの人脈で少しずつ増えている。
写真上が登坂さんの裸麦、写真右下が高野さんの裸麦で、高野さんは、梅雨に入る前に、穂だけを手積みで収穫は終わっていた。
登坂さんと二人で、脱穀機を借りてきていた。
八王子の水田農家に頼んで、高野さんが借りてきた脱穀機は、稲用なのでと言っていたが、どこがどう違うのか、問題があるのかは、分からないが、高野さんがスタートボタンをおして作業に取り掛かった。
登坂さんも初めての作業だから、盛んに写真を撮っていた。
上の画像をタツプする
高野さんの話では、このところ天気はいいので、昨日、登坂さんと刈り取っておいた。というので十分に乾燥している状態ではなかった。
他の作物の作業をしていた、登坂さんのグループの皆さんも集まってきて、収穫作業を手伝った。
脱穀した裸麦は、この後、唐箕(とうみ)で、ゴミを吹き飛ばす作業となるが、午後から先約があったので途中で失礼した。
高野さんは「今年はどれほどの収穫が見込めるのか、脱穀や収穫物の利用など、手さぐりで商品化を目指して動き始めました。」という。