足立区農業委員会(荒堀安行会長)では、地元の江戸東京野菜「命をつなぐ千住ネギ栽培授業」を、区内の小学校6校で行っていて、これまで栗島小学校と、栗原北小学校で実施してきた。
今回は、西伊興小学校で、午後からの授業ということで、東武線竹ノ塚駅で荒堀安行会長、事務局の農業振興係の篠崎努係長と担当の築出大典さんと待ち合わせて車で伺った。
同校の金田耕一校長は、4月に着任されたが、昨年までの同校の取り組みを調べ準備されていた。
当日は、朝方雨模様であったために、種まきは体育館に、班ごとのプランターが準備されていた。
開会に当たって、金田校長から種の伝達式の説明があり、当日地元農業委員会の荒堀会長をはじめ
鈴木博利農業委員、横山恭臣農業委員、事務局の皆さんを紹介した。
荒堀会長からは地元の名前の付いた千住ネギは美味しいネギで、後輩たちに伝えていく重要性を話された。
引き続き、恒例の種の伝達式は、昨年栽培した6年生の代表が、苦労したことなどを伝え、種を手渡した。
種を受け取った5年生の代表は、6年生の気持ちを受け止めて、栽培することを誓った。
「千住ネギの話」では、足立区は前の東京オリンピック以前は、水田地帯だったが、その後、用水は家庭の雑排水が流れ込むようになり、宅地化が進んだ。
千住は、奥州街道、日光街道、水戸街道の起点となっていたから、人々の往来が多く、江戸三大市場の一つ千住青物市場が生まれ、特にネギが集まった。
根深ネギを作るために土を寄せる技術を教えた。
足立区では、学校によって、3年生が取り組む学校、4年生で取り組む学校とあるが、同校では5年生で、学年によって説明の仕方も変えているが、さすが5年生は理解が早い。
農業委員会の皆さんが種の蒔き方を指導。
小さな種は色が黒く、土も黒いことから、どこに蒔いたかわからなくなってしまうので、蒔きむらができないように、説明していた。
生徒たちは、真剣に聞いていた。
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体育館の3分の1を使って種まきをした。
荒堀会長は、農家には「野菜は足音で育つ」という言葉があります。
これは、皆さんが、千住ネギが、水を必要としていないか、
害虫に食べられていないか、病気になっていないか等、
千住ネギを毎日見に行くことが、生育には重要です。」と