2021年07月25日

三鷹ファームを運営する岡田源治さんにお会いしたが、都市農業の役割は地域のためにあることを実践していた。


先日、三鷹市北野の田辺一郎さんのお宅に伺ったことは、紹介したが、田辺さんのお宅と1番地違いのお隣さんに岡田源治さん(72歳) が住んでいることは知っていたので、寄ってみた。

私が現役の頃は、バリバリの後継者で、同い年の須藤正敏さん(前JA東京中央会会長)などと、都市農業を守るための活動を展開していた。

都市農業、都市農家の思いは、当時と変わらず、都市農業の役割は地域の方々のためにあることを、実践していて、「(株)三鷹ファーム」を結成している。

新鮮野菜も地域に還元している他、朝のラジオ体操の会場に屋敷地を提供したり、三鷹消防少年団の指導者として団長を務めて地域に貢献している。





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畑は、屋敷周りと、少し離れたところを含めて1ha、ハウスは全部で8棟とのこと。

この時期栽培しているのは、トマト、キュウリ、ナス、枝豆、玉ねぎ、ジャガイモ、長ネギ、アスパラガスなど、年間30数種類とか、ブルーベリー、栗、柿などの果実もある。






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屋敷周りには、ハウスでトマトが、露地ではナスが栽培されていた。

ハウスのトマトはご自慢で、立毛品評会とは違う「三鷹トマトハウスコンクール」(JA東京むさし主催)は、食味や味のコンクールで、岡田さんのトマトが一番うまいと、地域のお客さんの評判とか、本人(笑)。







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後継者に会いたいと云うと、今、援農ボランティアの方と草むしりをしているというので、案内してもらった。

屋敷から800m程.中央高速道をくぐった先の、住宅街の中に農地が広がっていた。

車の中で岡田さんが「農業男子×総選挙」って知ってる!、と云うのでJA東京中央会がやっていたので「知ってますよ!」と云うと、当選したのが内のだという。

会ったことはないが、確かトップ当選したのが「三鷹の岡田」だった。それが岡田さんの後継者とは知らなかった。

上の画像をタップする。
玉ねぎを栽培していた畑は、6月に収穫が終わり、

保冷庫に入れて、少しずつ販売している。この後、ここにはキャベツ、ブロツコリー、カリフラワーなどを植えるという。

農地の脇に、野菜のコインロッカー式の自販機が設置してあったが、岡田さんは自宅を含めて北野に4か所設置しているという。





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後継者の啓太さんには始めて会ったが、大柄な好青年で、帽子を取って挨拶された。

農業男子×総選挙 東京の農業は、オレに任せろ!」は、都心に住んでいる都民の中には、東京に農業があることを知らない。

また、「高齢化で、年寄りばかり」のイメージがあることから、東京の農業は、オレに任せろ!とアピールして、

東京農業をPRする「広報大使」を、一般の投票で選ぶ企画と聞いていた。

啓太さんは後継者になって4年目ということで、岡田さんから農業のノウハウについて日々学んでいるようだった。

そういえば、テレビ朝日の「ごはんジャパン」に出ていたが、途中までしか見なかったので、岡田さんとは結び付かなかった。それにしても頼もしい。

草むしりをしていた援農ボランティアさんは、寒竹明日美さんと紹介された。
岡田さんが、「寒竹さんは都市農業の応援団として、三鷹ファームを手伝ってくれているが、経済誌フォーブスにも紹介された偉い人なんだ」という。

ネットで名前を検索したら、確かにたくさん出てきた。






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帰りに、見せたいと云って連れてこられた農地、先月まで大麦(左側)と小麦(右側)が栽培されていたが、
地産地消で、三鷹市下連雀にある人気のトーホーベーカリーでパンになった。

大麦は、「三鷹の杜」というネーミングのビールを醸造して、地域おこしに活用したいと話してくれた。

これから、3000本のひまわりが植えられ、ひまわりの迷路ができる。
ひまわりの迷路は2019年から行っている。

上の画像をタップする

この土地1haあるが、一部は体験農園として作物が植えられていた。

所有者は農家の大先輩で、岡田さんの「三鷹ファーム」を信頼して、市民が喜ぶような使い方を将来にわたって考えてくれと、管理を任されたという。

このことを聞いても、地域思いの岡田さんの人柄がわかるというもの。
posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の農業と農業者達
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