今年の5月にあきる野市高尾の河村卿子さんの栽培している、大型のエンドウ「留原エンドウ」を見に行ったことは報告したが、
河村さんが、庭の陽だまりにサギ草の鉢を並べていたのを見つけて聞くと、河村さんの実母は、1960年代、鷺草保育会、鷺草愛好会の会長などを歴任し、講習会を開いたり、NHKの趣味の園芸で講師として出演していた木村なほ先生で、「サギソウの観察と栽培」の著書もある。
お母さんが40年、河村さんが引き継いで10年栽培を続けている武蔵野種は、世田谷産のサギソウで、三軒茶屋の友人が、ご自身の所有地の田圃から採ってこられたとの、話が伝わっている伝統のサギソウだという。
世田谷原産の、サギソウの特徴を、河村さんに伺うと、「白鷺が羽を広げて飛び上がったように」花弁が水平ではなく、斜め上を向いている。さらにジャスミンのような香りがする。
サギソウ伝説が伝わる、玉川総合支所 九品仏まちづくりセンターでは、毎年、サギソウ展を開催しているが、世田谷原産種がどのくらい、伝わっているのか知りたくて、同センターに電話で開催場を確認したらすでに終わっていて、その後、HPに掲載されていたが、確認することはできなかった。
河村さんに開花状況を確認すべく電話をしたら、まだ蕾で、7月末頃だろうということだったが、先日、咲いたというメールをいただき昨日伺ったともの。
咲いた品種は、武蔵野のほか、混合種と福島種で、それ以外はまた、蕾だ。