東京女子学院高等学校(野口潔人校長)では、2019年からグローバル社会で活躍できる女性の育成を目指して、
保積栄理教諭が担当するフードカルチャ―コース(FC)をはじめ、スタディアブロードコース、セレクトラーニングコースの3コースを設置しているが、今年から2年生が、東京産野菜をはじめ江戸東京野菜を取り入れている。
生憎、昨年から新型コロナウィルスの感染拡大の中で、調理実習をはじめとする授業は、制約を受けているが、
江戸東京・伝統野菜研究会では、渡邉和嘉副代表とでお引き受けし、この季節は、寺島ナスの栽培として定植から収穫作業を行ってきたことは、当ブログで紹介している。
保積教諭は、江戸東京野菜を栽培していく中で、現在寺島ナスを栽培している校内の畑では、手狭なことを学校当局に相談していたが、
同校が所有する土地が近くにあることから、畑に活用することになり視察するため、2学期を前にした31日、同校に伺った。
また、2学期の授業についても、相談をさせていただいた。
同校では9月19日(日)、20日(祝)に、学園祭が予定され、保積先生はFCとしての展示等の準備に忙しいようだ。
寺島ナスは9月いっぱいで、10月には伝統小松菜と、亀戸大根の播種の実施を再確認した。
地元の伝統野菜、練馬大根の種については、保積先生が、練馬区都市農業課に依頼することになった。
また、私から三國清三シェフにミクニレッスンを依頼しているが、コロナ禍の中で調整中になっている。
打ち合わせの後で、野口校長にご挨拶させていただいたが、江戸東京野菜通信で同校の取り組みを紹介しているのをご覧になっているようだった。
小笠原博史事務長にご案内をいただいたが、用務の吉田さんが、スコップで掘って土壌の状態を見せてくれた。
同校が所有する土地は、同校から数十メートルの近さで、南向きで陽当たりの良い宅地で、3分の1は、斜面だが、陽当たりが良いだけに栽培可能だ。
ただ、宅地として造成されていることから、石などを取り除き、生い茂る雑草の他、萩等草木の刈り取り作業も授業の中で行っていくことになるようだ。
雑草に交じって「ホトトギス」(写真中央)が伸びていた。
校内の畑では、小玉スイカが生っていた。肥料が十分でなかったのか、小さなものが3つ4つ見つかった。
渡邉さんがたたいていたが、まだ収穫には早いようで、果実につながる蔓が枯れてきたときが収穫期と、保積先生に説明していた。
寺島ナスは、夏休み前に100個ほど生ったようで、生徒が持ち帰った以外、先生方にも分けられたという。
今年、初めて栽培したことから、夏休み中の管理が十分でなかったことから、台木のトリバムビガー(写真黄色〇)から伸びた枝が大きくなり、養分がそちらに取られて、実の付きが悪く、枝を急遽切り落とした。