荒川区立尾久宮前小学校(篠澤章子校長)では4年生になると、地元の伝統野菜「三河島菜」の栽培授業を、2011年から実施しているが、
三河島菜の復活栽培に取り組んでくれた小平の宮寺光正さんが播種からの栽培指導に行ってくれている。
4月に着任された篠沢校長も荒川区の伝統野菜・三河島菜を同校が伝統的に栽培を続けていることに理解を示し、引き続き4年生が栽培することとなった。
今年は、4年生の担任の今泉教諭から7月にメールをいただき日程を調整頂いて9月8日(水)に伺うことになったもの。
4年生の担任の今泉教諭と矢口教諭ともに初めての授業だったので、宮寺さんと1時間ほど早く行ってから、プランターの準備や、播種する菜園などの確認などを行った。
4年生は、運動会の練習で校庭にいた。
授業は10:40〜12:15で、1組と2組を、三河島菜の歴史、発見と復活、食育を45分
種まきも45分で、入れ替えで実施した。
担任の教諭から、外部講師として紹介されたが、簡単な自己紹介の中で、「2回のワクチン接種は終わりました、今、体温は36.2℃です。少しだけ顔を見せます。」と言って片方だけマスクを外して無言で10秒、再びマスクをしてから「安心してください。」とごアイサツ。生徒からはそれなりの反応をしてくれた。
三河島菜の歴史、三河島菜の仲間、調理し方などについて、話したが、興味を持ったところはメモを取っていた。
生徒には、荒川区のことなどを、逆質問して「知ってる人!」、沢山の手があがり、授業への集中を高めていった。
三河島菜が、仙台で発見され、宮寺さんが復活栽培をし、新聞掲載されたことなどを紹介した。
地元の三河島駅の近くにある、三河島稲荷神社には、江戸東京の農業説明板が建っていることを紹介。
なぜ三河島と云うの!、と質問もあり、一説として、江戸時代に、三河(愛知県)の農民を住まわせたことから三河島の名があり、栽培した野菜を三河島菜と名付けた。
また、例年栽培している場所はプールの工事で使えないことから、宮寺さんは玄関前のスペースを利用して種の蒔き方を指導した。
生徒たちは、宮寺さんから種を分けてもらい、数粒播種した。
自分が蒔いたところに生徒たちは、目印のストローを立ててあった。
廊下側の窓に、壁新聞。宮前花新聞が貼ってあったが、朝顔を栽培するにあたって、「太陽がよくあたる場所」など調べたようで、三河島菜の栽培の中で生かしてくれるだろう。