一般社団法人食の風・代表理事の田�ｱ聡から沖縄食材図鑑と九州食材図鑑を頂いた。

9月に練馬の井之口喜實夫さんの畑に案内した、一般社団法人食の風・代表理事の田�ｱ聡さんが自己紹介の一つとして、沖縄の食を知り、
学び、育み、伝える「沖縄食材図鑑(野菜・果実編)」　を頂いた。

同誌は、食材図鑑であって、伝統野菜に限らず食材として沖縄で
栽培されている野菜や果物が掲載されている。

掲載されている野菜は
ニガウリ、トウガン、ヘチマ、シロウリ、島カボチャ、タカナ、
島ダイコン、島ニンジン、ウイキョウ、ボタンボウフウ、
島ラッキョウ、葉ニンニク、カンゾウ、フダンソウ、八重山カズラ、

レタス、ホソバワダン、スイゼンジン、ヨモギ、エンサイ、紅イモ、
タイモ、ダイジョ、十六ササゲ、シカクマメ、パパイヤ、
オオタニワタリ、ノビル、トウガラシの29種類

沖縄の果物
島バナナ、グアバ、マンゴー、フルーツパパイヤ、ドラゴンフルーツ、
カニステル、パイナップル、パツションフルーツ、アセロラ、スイカ、

シークワーサー、タンカン、スターフルーツ　13種類
が掲載されている。

沖縄に注目しているのは、大学2年の1962年に宮古島の農業と石垣島の
パイナップル栽培を学んできているからで、
その後は、2015年に宮古島に行っているが、
その時「おきなわ島ヤサイ」の資料を頂いている。

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果実として「島バナナ」が掲載されている。
島バナナの説明では、「もともとは小笠原諸島から移入されたと
考えられ、小笠原種と呼ばれている原種に近い小型品種。」とある。

小笠原のバナナは、当ブログでも紹介していて、
歴史もあるから江戸東京野菜の候補の一つだ。

農林水産省の判別では、果物は数年に渡って収穫可能な
永年生産物などの「木本類」で、田畑で栽培されている「草本類」
を野菜だとして、バナナは野菜だが、
利用段階では「果物」に分類してもいいという。

したがって「パパイヤ」は野菜と、果物に掲載されている。
　　　　　　　　

上の画像をタップする
ハマダイコンは、種が黒潮に乗って日本全国の海岸に打ち上げられた。
鎌倉の由比ガ浜の、砂浜に繁茂していたのが鎌倉大根だ。

神奈川県農業技術センターの研究課長だった原明さんは課長時代に
沖縄に渡り、島ダイコンを、三浦ダイコンの「中葉」に
掛け合わせて抜きやすい三浦大根の改良に使った。
島ダイコンは、ハマダイコンに似ているという。








このほど田�ｱ代表理事に分厚い九州食材図鑑
(九州食材検定公式テキスト)を贈って頂いた。

編集・執筆に鹿児島の田畑耕一先生の名前が掲載されていた。

上の画像をタップする
目次を紹介させていただいたが、
九州各県の農業、畜産、水産、果物などが掲載されている。
食材としての伝統野菜等も掲載されている。、




伝統野菜については、
鹿児島、長崎、熊本の関係者と情報交換をしている。



鹿児島県
中でも、田畑耕作先生の「鹿児島県に現存する伝統野菜」に掲載されているものも紹介されている。

桜島だいこん・国分だいこん・横川だいこん・山川だいこん、
有良だいこん・古志だいこん・吉野にんじん・島うり・ハヤトうり、
甫立メロン・へちま、白なす・伊敷長なす・御幸干成・花岡こしょう

かわひこ・田イモ・さつまいも・安納いも・みがしぎ・といもがら
コーシヤマン・ソロヤム、雷えんどう・フダンソウ・、長トッツブル

伝統野菜以外には、開聞岳だいこん・東串良きゆうり・フル・
志布志ピーマン・加世田かぼちゃ・沖永良部ばれいしょ
・指宿えんどう、指宿実えんどう・指宿そらまめ、

鹿児島在来作物の保存リストと種は、中野八伯さんが持っているので
当ブログで紹介している。






長崎県
長崎白菜、黒田五寸にんじん、長崎赤かぶ、と
県が指定する「ながさき伝統野菜」以外にも
食材として県内で生産される野菜が掲載された。

長崎ではアスパラガスを食べているが、伝統物かF1かわからない。
対馬には、仁田いも、伊敷長なす、孝行いも、もあると聞いている。







熊本県
熊本赤なす・熊本京葉・水前寺せり・熊本長にんじん・熊本ねぎ・
水前寺もやし・水前寺菜・ひともじで、掲載されてはないが熊本では「芋の芽」も食べている。

熊本の伝統野菜「ひごやさい」の他、食材として県内で生産される
特産野菜も掲載されていた。
これらは「くまもとふるさと野菜」として頂いた。



追録
沖縄食材図鑑


沖縄食材図鑑は
沖縄食材スペシャリスト検定公式テキストとして発行されている。