2021年11月10日

長崎県対馬市の畑島教諭から地域に伝わる "仁田芋" と "元気芋" の食育事例を教えていただいた。


5月のZOOMで開催した「全国伝統野菜教育サミット」で、長崎県からは対馬市の「仁田芋のカリキュラム開発への挑戦」として、畑島英史教諭が発表されたが、教諭から写真添付のメールを頂いた。

対馬は、現役の時に伺ったことがあるが、緑の無人の島が無数に浮かんでいたのを記憶している。

メールには
先週のことになりますが,仁田地域の共同農地において栽培しているサツマイモの収穫を行いました。その際,農業指導者の方から「仁田芋を使って芋煮会をやってみないか」と言われ,あわてて準備して実施できました。

この仁田芋ですが,里芋の品種である「赤芋」が原種らしく,それを長年にわたって根付いて、「仁田芋」と呼ばれる伝統野菜になっていったようです。
」とあった。

教育サミットでは「仁田芋について」として、発表されている。





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仁田地区は,対馬一の流域面積を誇る仁田川の流域,特にデルタ地帯で仁田芋の栽培が広がっていました.

デルタ地帯ゆえ,大雨の際,幾度となく氾濫し,自然と畑に粘土質の沃土が溜まっていき,サトイモ栽培に適した土地となっていたようです。
大竹さんが言われたように「食べないと続かない」という意見に,とても共感いたします。

学校の一教員としても,伝統野菜を栽培し,それを食し,栽培意欲を高めることができるように教育活動に入れ込んでいきます。


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仁田芋に肉、ニンジン、大根、ネギなど、生徒たちは ”旨い!” と言っているようでもあり、隣に語り掛けている児童もいる。
黙々と味わっている児童もいて、この味は思い出と共に次代に伝わっていくでしょう。






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また,対馬の各校で栽培されているサツマイモなのですが,これも ”農林一号” が原種のようです。現在,広く栽培されている ”ベニアズマ” よりは糖分が低いようです。

対馬の人たちは,この農林一号を ”元気芋” と呼び,保存食としてデンプン質を取り出した ”ろくべえ” ,餅米と蒸かしたサツマイモを合せた ”だんご餅” など,様々な加工食品をつくり,豊かな食文化を発展させてきました。

3・4年生は,収穫したサツマイモを湯がいて干した ”湯がき切り干し” づくりに,今後取り組みます.
また,1・2年生は,地域のおばあちゃん達と ”だんご餅” づくりをします.

地域に長きにわたり,食生活を豊かにしてきたであろう伝統野菜を今後も,生活科や総合的な学習の時間の中で,栽培して,子どもたちが少しでも目を向けるようにしていきます。


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農林一号だとすると、"ベニアズマ" とか、"安納芋" など、甘い芋に変えずいるのは、食味と作りやすさから栽培が続いているのでしょう。

先日食べましたが、明治32年創業の浅草・舟和の ”芋羊羹” には "農林一号" 使われているという。

ツシマヤマネコや、対州馬などの固有種がいるだけに、まだ発見されていない固有の野菜もあるのではないかと、期待している。


posted by 大竹道茂 at 00:02| Comment(1) | TrackBack(0) | 小・中・高 食育の取組
この記事へのコメント
大竹様,ご紹介いただき,ありがとうございました。メールしましたように,今後は,サツマイモを使った加工食品づくりに取り組みます.また,3月には,いよいよ伝統野菜「仁田芋」の栽培にチャレンジします.今後も,取り組みをお伝えします.
Posted by 畑島英史 at 2021年11月10日 05:58
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