2021年11月27日

卒論に江戸東京野菜を選んだので話を聞きたいという学生さんとZoomでお話した。


この時期になると、江戸東京野菜を卒論に選んだといって、メールをいただくが、今回お話をした学生さんは、11月の初めにメールをいただいていて、対面でのインタビュー調査か、オンラインでのインタビュー調査で 1時間前後、という希望だった。

先日も、学生さんとオンラインのZoomでお話をしたことは報告したが、今回の学生さんは、東京農業大学国際食料情報学部食料環境経済学科の4年生。

卒論への協力は昔から行っていて、東京農大の同じ学科では芳賀緑さんが食料環境経済学科賞を受賞しているから、参考になると思う資料はメール添付で送ったが、参考になったか。




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研究室から画像が届いた。
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質問の内容は、メール添付で頂いた。
「現在私は所属しているゼミにて "江戸東京野菜ブランド化の可能性" というテーマで研究を行なっております。
農産物(江戸東京野菜)のブランド化が地域経済の活性化にどのような影響を与えるのか、他産地と比較しながら考察することを目的としています。
」とあった。

他産地として「京野菜や加賀野菜」の名が挙がっていた。
誰にでも聞かれることだが、その場合は京野菜や加賀野菜につてどの程度知っているか、聞いてみると、京都、加賀(金沢市)の歴史文化のイメージが強く、野菜について詳しいわけではないことが多い。





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事実確認として「東京都民の間での江戸東京野菜の知名度は高いと言えるのか?  若年世代の認知や普及について

認知については、何とお答えすればいいかだが、若年層からそのご父兄に広がる手法として、練馬大根引っこ抜き競技大会がある。

この大会、2007年の練馬区独立60周年記念として始めたもので、
昨年は、新型コロナ禍の中でも、学校給食にと開催されている。

これによって、練馬区立の小中で12年間、1年生から6年間(現在98校、46千人)、江戸東京野菜の練馬大根を食べている実績がある。

練馬大根引っこ抜き競技大会は、「世界都市農業サミット」で諸外国の代表に抜いてもらっている。

2000年には『英語でしやべらナイト』(NHK総合、毎週月曜23:00〜)で江戸東京野菜が紹介された。
2017年には「ギネス世界記録達成!!」も話題になった。東京都は150周年記念で、江戸東京野菜を紹介している。

今年は、12月5日に練馬区石神井地区で開催される予定で、学生さんもお誘いした。

体験することが大切だから、食べたこともない、さわったこともないで、論じられたのでは悲しすぎる。

農大は実学の場として榎本武揚が創設しているだけに、練馬大根引っこ抜き競技大会に、ゼミ生、皆さん如何でしょう。





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練馬大根だけではない。
江戸東京野菜は、今でもネット上に掲載され、品川カブの取り組みが外国人に紹介されている。

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品川カブは、品川神社で「品川蕪品評会」が行われ、今年第8回が行われる予定だが、新型コロナウィルス感染拡大前の第7回では小学校など地域の人たちの45組織が出品した

今年は12月26日に、品川神社で開催される。



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亀戸大根は、先日も小学校でお話してきたが、小学校ばかりか、駅ビルアトレ、に亀戸駅のホーム脇でも栽培されている。

亀戸香取神社の収穫祭は2000年から開催されていて、2000年に栽培した4年生は現在30歳になっている。最近では2019年に開催されご挨拶をしてきた。





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寺島ナスの復活は2008年から動き始めた。

2009年から第一寺島小学校で始まり、寺島・玉の井まちおこし委員会が設立され、地元の皆さんに広がり、栽培をしている。


ここまで、何を言いたかったかと云うと
伝統野菜はどれも、地域の遺産として守り継いでいるもので、
今年は、東京オリンピックで、世界各国から来るお客さんに、江戸東京野菜を食べていただくつもりだったが残念!!

しかし、地域の人たちは、地域ブランドとして誇りを持っているのは、お分かりいただけたと思う。


「現在では1年を通して江戸東京野菜を食べられる状況にあるのか」
ブログではカテゴリーの「江戸東京野菜が食べられる店」で紹介している。

それ以外には2020年2月まで開催していたが、現在コロナで中止している「更科堀井四季の会」は春の会夏の会秋の会冬の会と、年4回季節の江戸東京野菜を食べる会で、5年も続いている。

東京都庁の食堂では、江戸東京京野菜を食べようシリーズを1年以上にわたって開催されたから、都庁職員ばかりか、都庁を訪れた来客も食べられている。
5月に早稲田ミョウガ、6月 東京ウド、7月 寺島ナス、8月 八王子ショウガ、9月 滝野川ゴボウ、10月 早稲田ミョウガ、11月 内藤カボチャ、2月 亀戸大根、3月 ミョウガタケ、4月 のらぼう菜、5月 川口エンドウ、6月 寺島ナス、7月 おいるのつる芋、8月 八王子ショウガ、11月 千住ネギ
同食堂の長谷川亜未管理栄養士に聞いたら、先週、伝統大蔵ダイコンとTOKYO Xの炊き合わせを出したそうで、好評だったので12月8日9日にも、伝統大蔵ダイコンを出すという。

「江戸東京野菜の物語では、小金井マクワや早稲田ミョウガなどのように人知れず家庭だけで消費されていたような伝統野菜が今後発見される可能性はあるのか」

現在、コロナで委員会が開催されずにいるが、私はいくつか江戸東京野菜の候補写真を撮っている。
最近、江戸時代のワサビ「大沢のワサビ」が発見されたことが新聞に掲載された。これも江戸東京野菜に登録されるだろう。

江戸東京野菜が抱える現状の課題と今後の展開

現状の課題は、需要に追い付かないということです。したがって生産者を増やしていくことでしょう。
しかし、伝統野菜は、揃いが悪いことから、流通に乗らなくなった野菜です。
したがって、東京に来て食べていただく、東京のおもてなし食材だということは、申し上げている。


posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 食育・食農・講演会等
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