Facebookに北区瀧野川八幡神社の藤井知樹宮司からメールを頂いた。
何でも、八幡神社の社務所では戦前までは、
滝野川ゴボウや滝野川ニンジン、練馬大根などの種子の
値段を決める会合が盛んに行われていたという。
そこで、常々滝野川を代表するゴボウで、滝野川を活性化できないか
とお考えになっていたという。
そんな時に「江戸東京野菜の物語(平凡社新書)」を読んだので
メールをしたという。ありがとうございます。
例えば、滝野川ゴボウのいわれを記した説明板などが建立できないか
と考えている。との具体的なお考えも伺えた。
八幡神社に伺った。
渡邉さんは、滝野川がテリトリーのJA東京あおばの役員をされていた
また、ご尊父が滝野川ゴボウから、渡辺早生ゴボウを
つくったこともあり、来てもらった。
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八幡神社は旧瀧野川村の鎮守で、
地元では瀧野川八幡と称されることもある。
神社の祭神は品陀和気命(応神天皇)で、
創建は建仁二年(1202)、今年は創建820年祭が執り行われる。
瀧野川八幡神社
〒114−0023東京都北区滝野川5丁目26−15
TEL O3−3916−2890 FAX O3−5944−5443
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特に向かって右側が榛名社で、滝野川の村民が農耕時の降雨を願い、
上州の榛名山より勧請したもののようです。
農家の思いが伝わってくる。練馬では今でも雨ごいは行っている。
同神社の社務所は終戦直後まで、旧中山道に面した滝野川三軒家の
種子問屋が中心となっていた東京種子同業組合の
会合場所として利用された。
組合ではここで野菜の種子相場(生産者からの引取価格)の
協定をしたり、束京府農事試験場に試作を依頼していた原種審査会の
表彰などを行いました。
東京都北区教育委員会が、八幡神社を平成14年に建立していた。
JA東京グループでは、平成9年に、江戸・東京の農業野外説明板
「滝野川ニンジンとゴボウ」を滝野川西区民センターに
建立していてるが、これには、日本農林社の近藤会長が
ご苦労をされて、区の施設に建立して頂いたもの。
藤井宮司は、5年前に滝野川八幡神社の宮司に就任されているので、
昔のことは御存じなかった。
社務所では、藤井宮司のお話を伺ったが、2022年9月の例大祭には、
滝野川ゴボウを販売するとか、境内で、滝野川ゴボウ、
滝野川ニンジン、滝野川カブを栽培する。
滝野川地区の小学校等で、江戸東京野菜の講座や栽培授業を行う等の
案も提案させてもらった。
主君に専心つくそうとする真心。
よく父母に仕え大切にする。ということだろうか、
渋澤栄一翁と滝野川より
「一九一六年(大正五年・丙辰)十一月、翁七十六歳の書。
当時の滝野川は種苗業が盛んで、この書が書かれた同じ年に滝野川の
種子屋が中心となり東京種子同業組合が設立されています。
組合が八幡神社の社務所を会合場所としていたことから、近隣の
飛鳥山に住む渋澤翁に組合設立の記念に書いて頂いた書が
神社に奉納されたのではないかと思われます。」とある。