江東区立水神小学校(古田豊校長)の3年生に出前授業を行ってきた。
亀戸地区の小学校では、亀戸香取神社で、2000年から毎年3月に
開催される亀戸大根の収穫祭に出品するため栽培をしている。
同校では3年生が、栽培していたが、亀戸大根については、
3年生が自らの調べ学習の中で、亀戸大根について学んでいた。
江戸東京・伝統野菜研究会では、これまで第二亀戸小学校から
依頼されて行ってきた、亀戸大根の授業が、亀戸地区の小学校
3校で出来ないものか、直接各校に電話をした。
これによって、次々に3校で開催できることになった。
香取神社からその名をとっている。
水神小学校は、地元にある亀戸水神宮からその名をとっている。
小学校以外にも、東武亀戸線に「亀戸水神駅」の名がある。
水神宮の辺りは、亀戸地区の中でも、遅くまで農地があって、
亀戸大根を栽培していたと聞く。
同校の記録によると、明治末期まで亀戸村では田圃や
蓮田が広がっていたという。
(写真は葛飾区扇にある蓮田を参考に・・・。)
上の画像をタップするとスカイツリーから見た亀戸地区。
第二亀戸小学校には、昨年11月に伺っている。
第一亀戸小学校は直接電話をして12月に3年生の授業を行った。
香取小学校も、直接電話をして一亀の次に行っている。
今年になって、オミクロン株の市中感染が拡大していったことから、
水神小ではどうなるか心配していたが、予定通り開催された。
パワーポイントを使って、亀戸の地域の話と、亀戸大根のいわれ、
亀戸香取神社で実施されている「かめの会」主催の福分けまつりが
開催されるに至った経過や歴史についても、分かりやすく伝えた。
上の画像をタップする。
学校毎に、その学校の地域の特徴を加えてきた。
特に、各学校とも亀戸大根の栽培を行っていることから、
JR亀戸駅ホームの脇で栽培していることや、駅ビルアトレの屋上等
地域で栽培されている現状を、映像で紹介した。
地域ではこの時期、亀戸大根の栽培は、
小学校だけではないことを説明した。
初めて聞く話もあったと言っていただいた。
江東区の伝統野菜は、亀戸大根の他、砂村三寸ニンジン、砂村一本ネギが江戸東京野菜だ。
特に砂村一本ネギは第五砂町小学校で栽培した時に、
栄養教諭の発案で、種の伝達式を実施していただいた。
それが足立区に移り、千住ネギで、命をつなぐ千住ネギの栽培授業が6校で行われていることをお伝えした。
同校では、亀戸大根の栽培を、ペットボトルで行っていた。
上の画像をタップする
帰り際、校長先生にペットボトルが置いてある場所に案内頂いたが、
近くには花壇もあり、ジャガイモを栽培していたことから、
地元の伝統野菜だけに、
来年度からは菜園で亀戸大根の栽培をお勧めした。
ペットボトルの亀戸大根を菜園に移植(移しても成長に問題なし)。
4月末から5月には花が咲くので種を採り、来年の3年生に
種を伝達することをお願いした。
持続可能な開発目標を体感することができるはずだ。