2022年02月24日

「江戸・東京ゆかりの野菜と花」の編集委員の一人福井功さんの著書から講演主旨を紹介する。


「江戸・東京ゆかりの野菜と花」の編集委員の一人福井功さんの
著書「江戸東京の野菜図説」を、大先輩の大城芳彦さんから
送って頂いたことは紹介した。

福井さんは、戦後の昭和25年(1950)から農業改良普及員として、
東京23区のうち12区(現在は11区)の農業者
を指導をしてきた経験をベースにしている貴重な著書だ。

ブログに掲載したことを報告するために、奥付にある
福井さんの電話番号をタップした。

不審者として電話を切られるかもしれないと思ったが、
ご長男が出て掲載したこちらの意図を理解していただいた。





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福井さんが加入していた、練馬郷土史研究会の鎌田茂男代表にも
電話をしたが、古い会報は残っていないので
掲載誌を読んでみたいという。

今回は、練馬郷土史研究会で講演した要旨が
掲載されていたので紹介する。

上の画像をタップする







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2頁目は上の画像をタップする
江戸・東京の地名を付けた野菜
普及員として指導していたかつての産地では都市化して農地は
無くなったことも大きいと、福井さんは言っているが、
産地では消滅していた。

品川カブ、馬込半白キュウリ、馬込大太三寸ニンジン、大蔵大根、
千歳白菜(下山千歳白菜)、内藤カボチャとトウガラシ、鳴子ウリ、
雑司ヶ谷カボチャとナスは、消滅したとある。

復活の取り組みでは、農業生物資源研究所に種が残っていたり、
下山千歳白菜はかつて販売していた種屋から下山繁雄さんが
取り寄せた。
鳴子ウリは美濃の真桑瓜保存組織が栽培しているものだ。

三河島菜は、青茎と白茎があり、古いタイプの青茎三河島菜は
仙台で栽培されていた。

亀井戸ダイコンの種は、現在も白茎亀井戸大根だ。

駒込ナスは、浮世絵にもあるので探しているが、
福井さんは完全消滅したと書いている。残念!!






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3頁目は、上の画像をタップする。
早稲田ミョウガは、
早稲田ミョウガ捜索隊によって旧家の庭に生えていた。
寺島ナスの、寺島の名は小・中学校に残るのみになってしまった。
ナスは蔓細千成としてジーンバンクに保存されていた。

posted by 大竹道茂 at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | その他関連情報
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