2022年02月27日

昭島市立中神小学校では地元の伝統野菜・拝島ネギの種蒔きを4年生が行った。


昭島市立中神小学校(松井茂校長)では、杉本幸司副校長からの
要請もあり、江戸東京野菜を授業の中に取り込んでいる。

4年生で実施するものと思っていたが、3年生は江戸東京野菜全般に
ついて教えて欲しいという、担任の先生からの要請もあり、
授業は9月に実施したが、生徒たちは、興味を持ってくれた。

4年生の栽培授業は、種まきの前段で実施する予定でいたが、
拝島ネギの場合2月〜3月に行われることから
栽培指導をお願いしている、同校のOBでもある、鈴木寿昭さんが
拝島ネギの生産と同じサイクルで実施することになった。
授業は12月に行った。







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拝島ねぎ保存会では、地元の小学校が、学校給食に12校中、
8校で食べていることから、今後栽培を授業で実施することは、
地元消費者にも、拝島ネギを知ってもらう良い機会になることから、
支援していくことになった。

当日は、左から、杉本副校長、保存会事務局の清水雄大さん
(JA東京みどり指導経済課主任)、鈴木さん、農業委員会の石川さん、
そして、昭島市学校給食共同調理場の松屋有紀子栄養教諭が、
種まきを見守った。

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当日は、日本農業新聞担当の對馬奏さん
(JA東京みどり地域振興部指導係)も取材に来ていた。





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プランターは20鉢を用意したが、これは、4年生の有志が、
使い終わったプランターから根っ子をとり除き、ふるいにかけて、
腐葉土と培養土を混ぜて作ったという。

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拝島ネギの種は、今回指導を頂く、鈴木さんが、ご持参いただいた。

タネは、コート種子というもので、タネを粘土鉱物などで包んで
丸く成形し、機械蒔きもできるようにしてある。

拝島ネギの種は小さく農家の人が蒔くのに大変なので
コート種子にしたもの。

保水力もあるから、揃って芽を出す効果もあるという。
写真は、資料用に鈴木さんに頂いた種子。






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同校では、新型コロナ対策もあり
1組(新井聡美教諭)、2組(森田直弥教諭)の2クラスを一堂に集めて
作業をするのではなく、クラス別班別に実施し、各クラスの各班は、
現場から、杉本副校長がノートパソコンで撮った映像をクラスに
送信し、生徒はモニターで見て、事前に学ぶ。

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4年生には、9月に授業を行っているので、親しく語り掛け、
特に、種まき上の注意事項を伝えた。






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鈴木さんは、コート種子について説明を行った。

上の画像をタツプする
鈴木さんが、プランターの培養土に、
@人差し指と中指で二本の線を引き、
Aそこに種を蒔き、B蒔き終えたら軽く土をかけた、

このように種まきの方法を教えたが、その様子を担任の先生が
ノートパソコンで撮って送信していた。





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各班はの生徒は、鈴木さんに挨拶をしてから教えてもらい。
終わると鈴木さんにお礼を言ってクラスに戻った。

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1人ひとりが、拝島ネギのコート種子をもらって一粒づつ蒔いていた。






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最後、水やりだが、これも難しくぼたぼたと水が落ちると、
蒔いた種がはじかれてしまうので、
注意しながらたっぷりと散水を行った。

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班ごとにじゃんけんをして、水をまく人を決めていた。


散水も終わった後は、鈴木さんから杉本副校長にプランターごとに
新聞紙で覆っておくと、4〜5日から1週間もすれば発芽は揃うという。

今後、定植にしろ、土寄せにしろ、鈴木さんが栽培する拝島ネギと
同じ頃に学校に来て、指導してくれるという。


posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小・中・高 食育の取組
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