2022年03月05日

港区立エコプラザで「江戸東京野菜から考える未来の食卓」を依頼されて話してきた。


港区立エコプラザから、江戸東京野菜の講演を依頼されたのは、
昨年の9月だった。

これまで、港区で江戸東京野菜の話をさせていただいたのは、
2019年に三田図書館、2020年は高輪図書館で、2021年にもと
港区の江戸時代の農業なども盛り込んでお話をさせていただいた。

今回、港区立エコプラザからの依頼は、港区にこだわらず、
江戸に集まった野菜の種が、江戸の環境の中で、今日受け継がれ、
更に持続可能な食生活に生かされている事例を紹介した。
特に練馬大根、伝統小松菜、寺島ナス、早稲田ミョウガの、
食文化についても紹介した。





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会場は、時節柄、ディスタンスをとっての講座だったが、
主催者が期待した人数は来ていただいた。

今回は、SDGsの視点も加えながらだったので、企画プロデューサーの
堀信さん
、研究会の大浦さん、亀島さんも勉強に参加された。


SDGs は、2015年9月 国連サミットで持続可能な開発目標を2030年に
達成を決定しているが、残り10年を切ったところで話題になっている。

東京では2011年から、地産地消や食糧自給の観点から環境負荷の
少ない野菜として、江戸東京野菜の栽培授業で行われてきた。

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Sustainable Development Goals
持続可能な開発目標

地球に、そして人類に優しい持続可能な開発目標を、
2030年までに達成しようとしている。

港区立エコプラザのイベントでは、SDGsの理解に向けた取り組みを
講座の中で行っていて、

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当日は、資料として配布頂いた。







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東京の農業は、日本の農業の縮図と言われている。
西には、雲取山に代表される2000b級の山があり、
東は0bの江東地区では、小松菜に代表される葉物野菜が栽培され、
洋上千`には小笠原諸島があり、亜熱帯の作物か栽培されている。

SDGsとしては、
1番(貧困をなくそう)、食の安定が貧困をなくすことになる。
2番(飢餓をゼロに、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成する
とともに、持続可能な農業を推進する。
3番(すべて人に健康と福祉を)
15番(陸の豊かさも守ろう)、都市にも農業は必要だと伝えていく。






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東京は東西に長いが、西の端には2000b級の雲取山があり、
奥多摩わさび等が栽培されている。
14番(海の豊かさを守ろう)海の豊かさは、山でつくられる。
山から湧き出た水が、魚のえさや養分を海に流す。
15番(陸の豊かさも守ろう)

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3番(すべての人に健康と福祉を)。
安全安心な農産物を自ら栽培して健康に。
11番(住み続けられる街づくりを)、
地域のまち興しで江戸東京野菜の寺島ナスを皆で栽培している。

15番(陸の豊かさも守ろう)、農地が無くなった墨田区で多聞寺が、
駐車場を地域に無償で貸し出したことで、地域の皆さんが菜園を造り、
江戸東京野菜の寺島ナスを沢山栽培している。

17番(パートナーシップで目標を達成しよう)を加えた。
多くの住民が参加して地域のまちづくり、地域興しに取り組んでいる。






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与えられた時間は1時間15分。
10分が質問、5分がアンケートを書いて頂く

質問の時間になったら、何人もの方から質問を頂いた。
港区の江戸東京野菜はありませんか?

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あります!!。
赤羽橋のところに薩摩藩の屋敷があり江南竹が植わっていました。
この筍が、江戸東京野菜です。
江南竹は江戸に来て、孟宗竹と呼ばれるようになり、全国に広がった。

地元 麻布十番の更科堀井では「若竹そば」を季節に出しています。


終わった後でも、興味を持った方が、前の方に来て質問攻め。
お話した方には名刺を配っている。




追録
港区立エコプラザの北側にビオトープがあった。

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上の画像をタップする。メダカがいた。

企画広報の米山葵乃さんに話を聞いた。
ビルなどが立ち並ぶ浜松町ですが、エコプラザのビオトープは
チョウやトンボが羽を休めたり、産卵したりすることもできる
貴重な水場です。また、日本に古くから根付いてきた在来種の
ハンゲショウなども見られます。
狭いスペースではありますが、生き物たちにとってかけがえのない
場所です。都会の中にありながら、植物の変化によって季節の
移り変わりを感じたり、子ども向けの自然観察講座を行っています。



posted by 大竹道茂 at 01:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 食育・食農・講演会等
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