2022年03月15日

なにわの伝統野菜「三島独活」と「大阪出汁」を学ぶ会が、オンライン企画で開催された、立川うども食べ比べで参加。


3月13日(日)「全国農協観光協会」と「浪速魚菜の会」が連携して、畑と会場をつなげるオンライン企画で、なにわの伝統野菜「三島独活」と「大阪出汁」を学ぶ会が開催され、なにわの伝統野菜の
難波りんごさんが写真を送ってくれた。






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江戸時代の農法を忠実に継承しながら栽培されている
「三島独活」農家の中井優紀さんが栽培方法について、話をされた。

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地域資源だけで作っておられる取組みや、伝統農法を継承されている
からこそ実感できる急激な気候変動、1度2度の違いが野菜に
どれほど大きな影響を与えるかなどなど、
貴重なお話をうかがいました。


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また在来品種の自然への適応能力の素晴らしさから、伝統野菜は
食料危機を救うと思うとのことで、たいへん共感を覚えました。

持続可能な開発目標、SDGsの話にもなったようた。

                 




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昼食では、初めに「独活三種盛」が出されました。
・三島独活(大阪)・立川独活(東京)・三田独活(兵庫)の
3種類ですが、いずれも香りがよく、みずみずしく、シャキッとした
食感で春の味わいを美味しくいただきました。


園部謙一さんの「立川こまち」の品種は「紫」だったが、
三島と、三田は何だったのだろう。





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大阪食文化再発見「お出汁講座」

椀物
淀川汽水域鯊出汁
玉子真丈
わさび菜 蕗の臺香煎
三島独活

淀川の、海水と真水の汽水域に生育する鯊(ハゼ)で出汁を出す。
具には、三島独活など

隅田川で言うと、荒川区の汐入地区が汽水域でハゼが獲れるかは
分からないが、海の魚も川の魚も獲れる地域だ。







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東京のうど栽培については、「浪速魚菜の会」の笹井良隆代表理事が、
地下の穴蔵で栽培している様子をパワーポイントで紹介して頂いた
ようで、三島独活との違いについて興味深く学んだという。

笹井代表理事は、"葱サミット2020 in大阪" でもお話をされた。

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「立川うど」名では、4`箱で販売していますが、お客様から贈答に
使うには、箱が大きすぎて持ちづらいということから、短茎の段階で
収穫し2`箱の「立川こまち」ブランドで販売しています。

短茎は、特別の品種ではなく、早く収穫した、うどのことです。


これにより、生産者サイドでは早く収穫ができ、回転率も良くなった
ということで、飲食店など業務用に需要の多い「立川うど」4`箱と、
立川こまちは贈答用2`箱の併用で消費も伸びています。

食べ比べで残った「立川こまち」は、抽選で参加者に
レシピと共にプレゼントしたようで、喜んで頂けたようだ。

大阪では三島独活生産者さんは一軒だけになっていますが、
東京でも大阪でも、伝統野菜を守ってこれからも
継承していただけるようにと願っています。


うど栽培は、1年目は畑で、2年目に軟化栽培をすることから、
収穫まで2年もかかる面倒な栽培法の割に価格が安いのが現状で、
食べてあげることが生産意欲につながる。
posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 全国の仲間の話
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