2022年03月20日

3月17日(木)農政ジャーナリストの会が企画した、デンマーク農業を学ぶため、デンマーク王国大使館に伺った。


先日、農政ジャーナリストの会(JAJA)からメールで、3月17日(木)
午後2時から駐日デンマーク王国大使館(渋谷区猿楽町29-6)で、
「デンマーク農業の説明会」を開催するとの連絡があった。

日本農業新聞などに執筆している農業ジャーナリストの山田優さんが、
参加者のまとめ役をされていたので、
お誘い頂いたことにお礼を申し上げた。

今年6月末から7月にかけて、
デンマークで国際農業ジャーナリスト連盟(IFAJ)が世界大会を
開催するので、参加者が主体のようだった。

デンマークに行く予定はないが、デンマークの農業を
知りたかったので出かけた。






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デンマーク王国 ピーター・タクソ・イェンセン駐日大使から、

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農政ジャーナリストのメンバーに歓迎の挨拶を述べられた。

挨拶では、デンマークでの新型コロナの状況に触れたあと、
ロシアのウクライナ侵攻についても述べられ、国内経済が大きな
影響を受けているが、ウクライナはデンマークに近く、物資の支援や
避難者の受け入れなど近隣諸国と支援していて、日本の対応にも
感謝している。

ロシアやウクライナからから購入していた食品や小麦などにも
影響が出ていて、デンマークでは自給率77%だから影響は少ないが、
アフリカ諸国には、影響が出ているはずだ。

また、日本との関係では、緑の食糧システムとも一緒にできるのでは
ないか、SDGsとしても、オーガニックの農法他、日本の科学技術を
導入してCO2の削減につなげたい。

秋には環境食糧大臣が来日するが、協定が結べるようにしたいと
述べられた。


消費電力は風力発電の比率が世界一で、SDGsでも7番を
大きくアピールしている。







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イェスバーヴィーベハンセン氏、
食品、農業、環境担当の公使参事官
松本美保さん、食品、農業担当の上席農務官

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デンマークは欧州大陸のユトランド半島と、400からなる島々を有する
王国で、日本でもアンデルセンはおなじみの作家アンデルセンの
ふるさと、首都はコペンハーゲンてす。

人口は570万人と兵庫県とほぼ同じ。国土面積は約4.3万kuで
日本の九州と同じ、本土は平坦で、国土の53%は農用地となっていて、
60%以上が農業向けに使われている。

デンマークの主な産業としては農業を紹介するが、
観光、エネルギー、運輸などのある。






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デンマークの輸出量の20%以上を占めているのが農業で、
特に乳製品と豚肉が主力となっている。

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農家一戸当たりの農地面積は60haで、農業就労人口は
全労働人口の6%となっている。
歴史的には、20世紀前半には20万件の個人農家があり、
1農家平均16haだったが、工業の発展と、農業の機械化により
農業従事者は減少し、農地は大きな農場に吸収されていき、
工業従事者が増加した。


イェスパー公使参事官から、農業に関する詳細なデーターが配られ、
16時過ぎまで丁寧な説明を受けたが、ここでは省略する


追録

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中目黒駅から目黒川を渡って、デンマーク大使館に向かったが、
桜のつぼみが膨らんでいた。

上の画像をタップする
日比谷線の鉄橋の下
posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | その他関連情報
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