2022年06月03日

第82回「江戸落語を食べる会」 三遊亭兼好師匠の「千両みかん」を聞いてきた。


歌舞伎座サービス(株)が実施する、第82回「江戸落語を食べる会」
三遊亭兼好師匠の「千両みかん」を聞いてきた。

この企画、歌舞伎座サービス(株)の西村正史社長から、江戸東京野菜を
お弁当に使いたいと果菜里屋の高橋広道社長に依頼があり、
始まったもので、奥様の芳江さんから毎回話を聞いていた。

当ブログでは、前回の林家正蔵師匠の独演会「江戸落語を食べる会」を
紹介したが、江戸東京野菜の普及をしている「森川喜市商店浦和」の
森川洋一さんから参加したいとメールが来たのを始め、
「江戸東京・伝統野菜研究会」の、渡邉和嘉さんと大浦美鈴さんも
参加された。

伝統野菜プロジェクトからは今回からも
草間壽子代表、領家彰子さん、脇ひでみさんが参加された。




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歌舞伎座には和服が似合う。
会場は、歌舞伎座3階の花篭ホールで開催している。

上の画像をタップする
歌舞伎座の歴史的変遷が掛かっていた。
江戸時代の芝居町木挽町に開場した、第一期(明治22年〜44年)、
九世團十郎、五世菊五郎、初世左團次らが活躍。

第二期(明治44年〜大正10年)松竹が経営を任された。

第三期(大正13年〜昭和20年)火災で焼失した後に、
鉄筋コンクリート造りの近代的劇場が建設された。
十五世羽左衛門、六世菊五郎、初世吉右衛門が活躍。

第四期(昭和25年〜平成22年)戦争で焼け残った歌舞伎座が再建される。
平成2年から1年を通じで歌舞伎興行が行われるようになる。

第五期(平成25年〜)、オフィスビル歌舞伎座タワーが
隈研吾の設計で竣工した。





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出し物は、
「開口一番」
前座は 三遊亭けろよんで「子ほめ」

兼好師匠は
一、「千両みかん」
  
仲入り
二、「締め込み」

前座は「四番弟子のけろよんです」と自己紹介。
めくりには「開口一番」とあって何の噺かと思っていたら「子ほめ」、
先月の正蔵師匠の弟子ぽん平と同じ出し物、
前座では知ってる噺は少ないだろうから仕方ない。

「千両みかん」は、みかんのない夏場に食べたいとの思いから
大病になる大店の若旦那の噺、

現代は、一代雑種の交配種の普及で、旬が無くなってしまった。
みかんも冷蔵施設があるから一年中食べることができる時代に、
改めて江戸の季節感を知る噺だ。

「締め込み」は、滑稽噺。

上の画像をタップする








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会場で販売された江戸東京野菜の 川口えんどう

上の画像をタップする
 八王子市川口は、秋川の支流川口川を挟んで両側が高台になるこの
地域は平地が少なく、野菜・麦・豆などの 作物が栽培されています。
川口えんどうも地域の特産として栽培されていましたが、
地域の宅地化と、収穫期間が短く、収穫が面倒なため、
生産者は激減しました。

赤みかかった藤色の可愛い花をつけ、青々した香りとシャキシャキした
食感は 初夏の句の味わいです。

八王子市川口地区犬目の、濱中俊夫さんが栽培した「川口エンドウ」は
中入りの休憩時間に受付で販売された。






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新型コロナ禍の中で、中入りでお弁当を食べるのではなく、
お土産にして自宅で美味しく頂きました。

お料理献立
 右上、玉子焼き 蒲鉾 鶏松風 磯つぶ貝 海老 茄子田楽 一寸豆
 中上、里芋 信太巻き 南瓜 蒟蒻 川口えんどう 楓麩
 右下、牛頬肉陳皮味噌焼き アスパラ ペコロス
 中下、稚鮎の唐揚げ 海老真丈 パプリカ しし唐 レモン
 左上、筍ご飯 木の芽 
左下、焼き帆立の温州和え 三つ葉 紫漬け

皮がむかれた冷凍の温州ミカンが入っていた。


追録
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次回、6月29日(水)は、隅田川馬石師匠
7月30日(土)は、五街道雲助師匠(馬石の師匠)
posted by 大竹道茂 at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | イベントの紹介
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