「現在栽培している江戸東京野菜の鳴子ウリ、内藤トウガラシ、
内藤かぼちゃ、とも順調に育っておりますが、
種はどの様にとれば良いのでしょうか。」というもの。
同活動館の古平さんには、一度見てほしいというので、
先週だったか伺ったことは報告した。

「鳴子ウリなどは、ある程度熟してくると、つるが切れてしまいます。
試しに1個切って見ましたら白い種でした。追熟が必要でしょうか?」
「つるが切れてしまいます」とあるが、どのような事か
わからないが、鳴子ウリなどの真桑ウリは、熟すと「へた落ち」する。
へたから実が外れると芳香性も良く熟していて食べ頃だ。
したがって白い種は、洗って陰干しして、来年の播種用に保存する。
香りのよさに惑わされて、メロンのような甘さを期待してはいけない。
江戸の時代には、この甘さが、人々を引き付けた。

また果実も、濃緑色より薄茶に変わることで熟し、その前に
切ると、濃緑色から変わることが無く、美味しくない。
上の画像をタップする
種は、ワタからと取り出し、洗ってから陰干しする。
内藤トウガラシは、葉の部分を佃煮にして食べるのも美味しい。
青い唐辛子も、赤い唐辛子も生の状態で調理する場合は、
種の部分は除いて調理する。
薬味として使う場合は、赤くなったトウガラシを乾燥させて
種を除いて粉にし、乾燥させた種は保存する。
メールには、「10月から新宿野菜サロン秋冬編として講座を
開催する予定です。
新宿に関係する野菜があれば良いのですが、江戸東京野菜の中で、
秋から冬にかけて植える事の出来る野菜を
教えていただけませんか?」とあった。
屋上菜園ですから、大根のような長いものは無理ですが、
金町小カブならできます。
葉物では、伝統小松菜、しんとり菜、のらぼう菜等です。