7月22日にご逝去されました。享年69歳、肝臓癌と伺っております。
これからも、江戸東京野菜コンシェルジュ協会の発展に向けては
なくてはならない方で、早すぎた鬼籍への旅だちは、
残念でなりません。
生前は、東京の農業振興、江戸東京野菜の復活・普及に尽力をされ、
特に江戸東京野菜の味を多くの皆様に知って頂くことに
心血を注がれました。
私のもとにも、多くの方々から、
ご逝去を惜しむ言葉が寄せられております。
ここに、これまで上原さんが活躍した一端を振り返って、
皆さんと共にご冥福をお祈り申し上げたいと思います。
上の画像をタップする。
この7月16日に行われました「はじめての江戸東京野菜講座」の
「食材としての江戸東京野菜」のパートでは、前日にご自宅で
調理した試食30人分を会場に運び、講座はご自宅からZoomで
参加されましたが、しっかりした声で解説を頂きました。
19日にブログ掲載用のレシピを電話でお願いすると
「レシピですね、すぐ送ります。」の返事で、メールで送って
頂きましたが、それが最後になってしまいました。
上原さんが調理した、寺島ナスのお料理は、
我々スタッフも美味しくいただきました。
思い出すと理事になる前から、寺島ナスの普及をして頂いて---
当ブログでは、「上原恭子の江戸東京野菜を美味しく食べよう」が、
昨年2月から始まったばかりでしたが、5月の川口エンドウは
思い入れが強くて3回にもなってしまったと笑っていました。
上の画像をタツプする
そもそも講座の試食は、2013年7月の江戸東京野菜の講座で、
上原さんがはじめて取り入れました。
以後上原さんは、事前に生産者を訪ねて食材を入手するなどして、
それを自宅で調理して、会場に持ち込んでいました。
回を重ねるごとに試食のクオリティーも上がって、ごはんやパンも
活用するようになっていきました。
2015年からは消費者対策として、JR錦糸町駅ビル「テルミナ」での
トークショーを実施して、2018年まで続きましたが、
新型コロナの感染拡大で、以後中止になってしまいました。
江戸東京野菜の味を知っていただこうと、
江戸東京野菜のセット販売を実施していましたが、
上の画像をタップする
2016年から新企画として、生産者の渡戸秀行さんとタイアップした
「江戸東京野菜の山分け収穫体験」は好評でリピーターもいて、
これまで6年間継続しています。2018年からは上原さんが企画して
収穫作業が終わった参加者にすずしろ汁を提供しています。
消費者を対象とした、農協観光協会と渡戸秀行さんの
コーディネイトを担当され、これも5年間継続しています。
「千住ネギの野焼きを楽しむ会」は、2018年に第1回が
開催されたが、上原理事が井之口さんに
お願いして始まりました。
夏の冨澤ファームでのBBQにはご主人の隆一様にも
協力頂きました。
いずれも新型コロナの影響でその後は中止されています。

2019年には
「edoTOKYO831女子隊懇親会」を企画、「押上よしかつ」で
コンシェルジュ同士の交流と個々の活動の活発化を促しています。
このように、卓越したリーダーシップを発揮いただき、
会員の結束と協会の発展に尽力されました。
参考 「江戸東京野菜の物語」刊行に当たっては協力を頂き
(平凡社のインタビューに応えられています。)
ここに改めて、心から哀悼の意を表しますとともに、
安らかにご永眠されますようお祈りいたします。