2022年08月15日

三鷹大沢わさびの培養苗1000株の育成に向けて、ボランティア作業を取材した。


7月23日(土)に、三鷹市で「三鷹大沢わさび」の報告会として 
”わさびサミット2022” が開催されたことは報告した。

サミットで、三鷹市生涯学習課の下原裕司主査学芸員は、
今後、培養苗を1000株、大沢のわさび田で育成するために
ボランティアを募集するとの方針を明らかにした。
取材もしたいので、ボランティアに応募した。






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これまで大沢のわさび田には車で行ったが、車を処分したのでバスで
行くしかない、江戸東京野菜の応援団の一人三鷹の海老原雄一郎さん
メールで教えてもらった。
JR三鷹駅から、榊原記念病院行で、龍源寺下車、野川の袂に着いた。

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野川は国分寺崖線の湧水を集めて流れていた。
三鷹市大沢の里を流れる湧水もその先は野川へ(写真左上)




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 ”わさびサミット2022” で、
大沢の里古民家ボランティアの久保充さんが報告していたが、

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わさび田を古民家裏の北ゾーンから、中央ゾーン、南ゾーンに
分けているが、ワサビ田は石垣や木々で区切られていた。






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8月11日(木祝)は『わさび培養苗栽培実験プロジェクト』の
一斉活動日で、10時古民家に、ボランティア16人が集まった。

南ゾーン
箕輪家では、販売用ワサビを栽培しなくなった1950年代、
カラーの花を導入して栽培を始めた。


ボランティアの作業は、草むしり。

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わさびとカラー以外の、夏草を抜いていく。(左上)
崖下の土留めの大谷石の間、数か所から湧水が流れ出ていた。(右上)
これまでのボランティアが、北側奥にワサビを集めていた。(右下)
わさび田の湧水を集めて、水田が広がっている。(左下)

撮影していた時は、気が付かなかったが、セミが鳴いていた。






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北エリア
箕輪さんの自宅(古民家)裏にもわさび田が広がっていた。
崖の上を宅地化することで木を伐採されたことから、
水が湧かなくなった為、東京都では井戸を掘ってわさび田に
流していた。

今でも2か所の蛇口から地下水を流している。

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箕輪一二三さんは、自宅裏のわさび田の、景観が好きで、
縁側に座って眺めていたという。

直射日光を避けるために、黒い寒冷紗をかけて栽培していた。

ボランティアの皆さんは、わさびが育つように
寒冷紗の下の草むしりをした。






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中央エリアには
今年の1月に箕輪さんに案内して頂いている。
わさび以外の草は枯れていて、わさびがたくさん生えていた。

改めて、中央エリアに立って周りを見ると、崖上の宅地の空間が透けて見えて、一部崖は崩れて、大谷石の土留めも崩れて

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土留めの大谷石の脇から、東京都が設置した井戸水を流していた。

崩れた大谷石の周りにはヤブミョウガが群生していた。(左上)
下原主幹学芸員は、ボランティアに解説していた。(左下)

箕輪家が崖地を掘って平らなわさび田を作ったが、石垣の高さ分
を掘り下げていて、下原さんの後ろの石垣は、南エリアとの境で、
出山横穴墓への登り口になっている。

水草が茂っていたが、足元にまでわさびが生えていた。(右下)
わさびは、奥多摩の真妻種より、葉が小さかった。(右上)

今回は、中央エリアでの作業は行わなかった。

今後、ボランティアの作業は毎月第一土曜日には行われる

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