2022年08月22日

白岩ウリの収穫が始まったと云うので、檜原村の鈴木留次郎さんを訪ねた。


先日、府中市の伝統野菜を栽培している石川孝治さんの真桑ウリを
購入したことは報告したが、あきる野市で自然農法をしている
石川敏行さんにも味わっていただこうと、五日市線の武蔵増子で
待ち合わせをした。

石川さんは、早く来て改札で待っていてくれたが、折角だからと
檜原村の鈴木留次郎さんの所に案内すると云う。
石川さんは鈴木さんの情報を持っていて、檜原村の伝統野菜
「白岩(しらや)ウリ」の収穫が始まったと教えてくれた。
それならと、石川さんにお任せして、車に乗り込んだ。

鈴木さんには、先般コンシェルジュ協会が実施した講座
ベテラン農家は語る」で講演をしていただいているので、
改めてお礼を伝えなければとの思いもあった。







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檜原村に近づいたところで、鈴木さんに電話をして
待ち合わせ場所の圃場に向かった。

鈴木さんの圃場は幾つか分かれていて、今まで貸していた畑が
戻ってきたと云う平坦な圃場で、白岩ウリを栽培していた。
白岩ウリは、一般的キュウリの栽培と異なり、若採りせずに、
種が実る前まで大きく育てる栽培法で、種類は
半白キュウリの一種のようだ。

上の画像をタップする。
地這い法を取らずに、支柱から白岩ウリが幾つも下がっていた。






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猿に食われたりするが、これはカラスに突かれた被害だ。

上の画像をタップする
この辺りは、イノシシよりも猿の被害が大きいと、電気柵になっていて
畑から出る時は、スイッチを入れて電流を流していた。




 


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少し離れた斜面の畑でも、秋の収穫用にずらして播種した白岩ウリ。

上の画像をタップする
白岩ウリは支柱の両側から伸びた蔓がてっぺんで密植して風通しが
悪くなるのでアーチ状に高くしたと手ぶりで説明してくれた。






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ルバーブが栽培されている斜面の圃場も見せてもらった。
東京女子学院高校のFCコースの皆さんがルバーブジャムを作るのに
使っているのが鈴木さんのルバーブだ。

ルバーブは、シベリアが原産地だから真夏の収穫は一休み
暑さのせいか枯れ葉が目立っていた。
鈴木さんのルバーブ栽培はテレビでも紹介された。







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白岩ウリの収穫をして、鈴木さんのお宅に戻ると、奥様がお茶菓子に、蒸かしたジャガイモ・アンデスレッドを出してくれた。

上の画像をタップする
アンデスレッドとキュウリ、ルバーブの干したチップ。
それに自家製の味噌が、旨い!。

自家製味噌は、大豆に麹と塩で仕込んで、5年間熟成した
こだわりの味噌で、アンデスレッドとキュウリに付けて頂いた。

鈴木さんは、檜原じゃがいも栽培組合の組合長で、今年は焼酎工場が
出来たので、組合員が20名も増え、1.7dを工場に納入している。
檜原では、アンデスレッドの他、男爵、キタアカリ、メークイン、
サヤアカネ、そして伝統野菜のおいねのつるいもが生産されている。

現在、ジャガイモ焼酎としては「ひ乃はら物語」が醸造されているが、
鈴木さんは「おいねのつるいも」のネーミングで焼酎を醸造したいと
思っているそうだ。






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じゃがいもを頂いている時に、ねんねんぼうの話題になり、
家の前の秋川河畔にある畑に案内して頂いた。

ねんねんぼうの蕾がたくさんついていた。

「ねんねんぼう」は全国的には「おやまぼくち」と云われ、
江戸そばりえの、ほしひかる先生が注目されていて、
「ベテラン農家は語る」では、向笠千恵子先生や、草間壽子先生
から全国的な情報をご発言頂いた。

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6月末に鈴木さんから頂いた「ねんねんぼう」の写真と比較すると
大きく成長し、抽苔して蕾をたくさん付けていた。

山うども花芽を伸ばしてこれから咲くところだった。(写真右上)






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収穫した白岩うり、ナス、ニガウリに、キュウリを、お土産に頂いた。

上の画像をタップする
鈴木さんが育てたハーブのバジリコナーノを頂いた。


9月の末には、檜原の古いワサビ田跡を案内して頂く事になっている。



posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 檜原村とあきる野市の農業
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