同委員会は、7月29日に開催されたが、事務局から提案された
江戸東京野菜の新規登録(案)について、
”三鷹大沢わさび” を事例に、江戸東京野菜の
考え方について申し上げたところ、委員の皆さんの同意が得られ
事務局が再検討をして、9日に再度委員会が開催されたもの。
武田直克特命参与、水口均非常勤サポート、能城友明係長。
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委員長の、島田幸雄委員長(JA東京中央会常務理事)
副委員長の東京都農業振興課の玉藤さやか課長代理他、
各地区指導員連盟副会長は、代理出席が多かったが、
江戸東京野菜の生産者としては、
練馬区の渡戸秀行さん(元青壮年組織協議会委員長)と、
青梅市の関塚貢司さん(東京都野菜生産団体連絡協議会顧問)が
前回同様出席された。
東京都三鷹市の古民家保全地域で栽培されているワサビが、
希少な在来種であることがDNA鑑定で明らかになった。
このワサビ、江戸後期に三重県の伊勢から持ち込まれ、
江戸前ずしブームで栽培が広がったとの言い伝えも残る。
遺伝子情報をたどると、言い伝えによると、200年ほど前の
文政年間、伊勢出身の箕輪政右衛門が始めたワサビ田だ。
仕官目的で上京したが、江戸は当時、握りずしがブーム。
ワサビの需要が高まっていた。大沢の豊かなわき水に着目し、
故郷近くの五十鈴川に生えていたワサビの移植をしたもの。
市が箕輪家から古民家を寄贈され、2018年の一般公開に
向けて史的な価値を調査する一方「江戸東京野菜」とも
云えるワサビの復活にボランティアらと取り組んできた。
その過程で「ワサビ博士」で知られる岐阜大学の
山根京子准教授にDNA鑑定を依頼した。
(朝日新聞デジタルより)
生産は、三鷹市大沢のわさび田・奥多摩のわさび田
・都立農業高校神代農場わさび田
記入・JA東京むさし平塚和大
三鷹市では1000株を増殖中。

天保元年(1830)、無人島であった父島にハワイから最初に移住した
欧米系の人達により、バナナが持ち込まれました。
明治39年頃からバナナ栽培は急激に増加しました。まだ日本に
台湾バナナが輸入されていない時代、本土での小笠原バナナは
独壇場で、栽培面積も130ヘクタールに及び、
農家はバナナ景気に沸きました。
小笠原のバナナは10〜13センチと小型で皮が薄く黄熟し、風味が
良いため人気があったので、農家の努力で大正12年には栽培面積も、
110ヘクタールまで回復し、内地向けのバナナボートが年20回にも
なりました。大正と昭和の天皇陛下ご即位に伴う大嘗祭に、
小笠原のバナナが献上されました。(江戸東京・農業説明版より)
記入 JA小笠原アイランズ 野沢信子
小笠原のバナナは、島バナナとして奄美大島、更には沖縄に伝わり定着している。
葉柄肉厚で丸みをおび、純白で光沢ある。葉身はやや短く幅広で
厚みがあって、欠刻ちぢみなくなめらかで大きく濃緑となる。
葉色薄緑で黄昧をおび、丸葉、切葉さんとう菜と異なり中心葉が
まきあがって株太りするので、草姿よく荷造りが容易である。
葉折れすることも少なく、しおれもおそく、長く新鮮味を保つので
商品価値が高い。
都市近郊に適する商品性の高い漬菜で、産地は限定されるが、貴重な
地場野菜品種といえる。
べか葉は、漬け菜の一種で不結球白菜の山東菜の中から選抜された。
ベカはべか船から来ていて小型の形状を意味している。べか船とは、
のり採り舟のことで、長さ12尺(3.6メートル)幅2尺8寸(84センチ)
位の薄板で造られていた。
東京べかな(トキタ種苗)、後関べかな(日本農林社)が販売している。
記入 JA東京あおば 村田雄飛
委員の渡戸秀行さんは、親の時代から栽培していると語っていた。
江戸東京野菜の品目認証として
野菜以外の農作物については、これまで参考品目として、
金子ゴールデン、柳久保小麦、古里1号、平山陸稲、多摩川梨、
禅寺丸柿、深大寺在来だったが、「歴史伝承作物」として委員会
において認証することになった。
明治時代は、麦は欠かすことのできない主食でした。川口村
(現在の八王子市川口町)では農地の90パーセント近くが畑で、
多くの農家では畑づくりに力を入れていました。
河井宗兵衛は嘉永六年(1853)下川口村堀口の生まれで、農業
技術研究に極めて熱心で、特に裸麦の品種改良に精力的に取組み、
4年余の歳月を重ねて「宗兵衛裸麦」を生み出しました。
本来温暖な西日本の水田裏作に多く栽培されていた裸麦は、
関東の気候には向いていなかったので、冬の低温、乾燥などの
悪条件を克服して、良く実を結んだ「宗兵衛裸麦」はその耐寒性
と品質、収量など、総合的に優れた品種で、多くの農家の注目を
集め、明治末期には農業試験場も他府県との比較調査に取り上げ
優良品種とし、最盛期の昭和10年には東京府の裸麦栽培面積の
42%を占め、昭和17年には東京の奨励品種に採用されました。
記入 JA八王子 佐藤秀夫
新規登録案として提案された、三鷹大沢わさび、小笠原のバナナ、
東京べか菜、宗兵衛裸麦は、慎重審議されて江戸東京野菜として
承認された。
これにより、JA東京中央会の理事会に報告され認証される。
尚、協議に先立って行われた、新井弁理士の
講演「先使用権」はここから。