手紙には、37年前にオープンした、オテル・ドウ・ミクニを
今年いっぱいで閉店して、建て替える。
そして来年は、スケールアップした店を都内にオープンさせる。
更に2024年秋には現在の地に、新しいコンセプトで
「レストラン三國」をオープンする予定だという。
手紙を読んだ時の印象は、オテル・ドウ・ミクニを建て替え中の、
来年は都内にスケールアップした店をオープンする。
2024年秋には、都内の店から現在の地に完成した
「レストラン三國」に戻って、オープンすると理解したもの。
自宅を出る時には、雨が降りしきっていた。
お別れパーティーは11時半からだが、
四谷に付いた時には、小降りになっていた。
店の前では、雨の中をスタッフが迎えていた。
店に入ると、三國シェフが迎えてくれて、ウェーティングルームに案内されワインを頂いて待った。
雨で来賓の方々も遅れ気味で、程なくしてメインルームに案内された。
挨拶に立った三國シェフは、37年間支えていただいたと感謝し、中でも
バブル崩壊、東日本大震災、リーマンショック、この未曾有の
新型コロナと、難局を乗り越えられことも
ひとえに皆様のお陰ですと、頭を下げた。
案内状では読み切れなかったことを披露した。
来年からは、スケールアップされた店を都内にオープンする
その後、2024年にこの地に戻るのは三國シェフだけで
2024年に70歳になるので、80才まで10年間8席の店を三國シェフが
楽しみながら料理をつくるのだという。
もう一度、料理人三國清三として真摯に料理に
取り組みたいと思います。と述べた。
驚いたが、まだ分からないことだらけだった。
8席のお客様の店とは、どんな店舗なのか、解らない。
茂木友三郎氏で、30数年前からのお付き合いだと云う事で、
フランスと日本の食文化を初めて融合された料理人だと紹介された。
三國シェフのお祝いには、必ず主賓として挨拶を述べられていて、
2014年三國シェフの還暦を祝う会でも思い出話をされている。
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ゴールドラッシュとカボチャ・マコモダケのジュレ寄せ、
マヨネーズとアメリケーヌ添え
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“お別れのパーティー”と云う事で、
江戸東京・伝統野菜研究会の大浦美鈴さんを誘った。
大浦さんは、オテル・ドウ・ミクニのある新宿区若葉と同じ町内に
お住まいで、かつてロシア正教会の跡地に、HOTEL DE MIKUNIが
建設されていた時からご存知で、ホテルができると思っていたという、
そんなご縁を聞いていたからだ。
フルロンとトマトフォンデュ添え
オテル・ドウ・ミクニは、80席あるそうだが、この日は全室オープンに
なっていたから、家族で食事をした思い出のある2階に上がった。
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二人の話題は、三國シェフの挨拶に終始した。
「来年都内にミクニの店をオープンすると云っても今から建設は
無理、ホテルのレストランなどを、ミクニの店にすると思う」と
大浦さんが語り始めた。
この辺りは、四ツ谷駅も近く静かなことから、ミクニから2軒隣に
あった金融機関の社員寮跡地にマンション建設が始まったようで、
「三國さんの土地も広いから、
マンションにでもするんじゃないですか!」という。
その一室を、8人程度の店にする。
近くに予約の取れない鮨屋があるそうだが、
店は8人程度のカウンターだそうだ。
三國シェフのYoutubが好評で、
お客様と話しながら料理を作るのは、楽しいようだ。
勝手に、話がつながったものだから、二人で納得した。(笑)
蕎薇の花仕立て、レフオールと5種の温野菜添え、
その牛のジュ風味ソース
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お料理を頂きながら大浦さんの話を聞いた。
調理場を通ってきたときに、若い頃の三國シェフの写真が掛けてあったが、大浦さんは40代の頃の三國シェフを思い出していた。
大浦さんの息子さんが成城学園初等科に通っていた時、
2年下に三國珠杏さんがいたことから、
学校で三國シェフの食育講演を聞いたという。