2022年09月19日

 “オテル・ドゥ・ミクニ お別れパーティー” に招かれて。

  
7月のいつだったか、五月吉日とあるお手紙を頂いた。
手紙には、37年前にオープンした、オテル・ドウ・ミクニを
今年いっぱいで閉店して、建て替える。
そして来年は、スケールアップした店を都内にオープンさせる。

更に2024年秋には現在の地に、新しいコンセプトで
「レストラン三國」をオープンする予定だという。

手紙を読んだ時の印象は、オテル・ドウ・ミクニを建て替え中の、
来年は都内にスケールアップした店をオープンする。
 
2024年秋には、都内の店から現在の地に完成した
「レストラン三國」に戻って、オープンすると理解したもの。




1-1-2-.JPG

当日は、大型台風14号が九州全域を暴風域にしていて、
自宅を出る時には、雨が降りしきっていた。
お別れパーティーは11時半からだが、
四谷に付いた時には、小降りになっていた。

店の前では、雨の中をスタッフが迎えていた。
店に入ると、三國シェフが迎えてくれて、ウェーティングルームに案内されワインを頂いて待った。
雨で来賓の方々も遅れ気味で、程なくしてメインルームに案内された。

挨拶に立った三國シェフは、37年間支えていただいたと感謝し、中でも
バブル崩壊、東日本大震災、リーマンショック、この未曾有の
新型コロナと、難局を乗り越えられことも
ひとえに皆様のお陰ですと、頭を下げた。

案内状では読み切れなかったことを披露した。
来年からは、スケールアップされた店を都内にオープンする
その後、2024年にこの地に戻るのは三國シェフだけで

2024年に70歳になるので、80才まで10年間8席の店を三國シェフが
楽しみながら料理をつくるのだという。
もう一度、料理人三國清三として真摯に料理に
取り組みたいと思います。と述べた。

驚いたが、まだ分からないことだらけだった。
8席のお客様の店とは、どんな店舗なのか、解らない。







2-1.JPG

主賓として挨拶されたのは、キッコーマンの取締役名誉会長の
茂木友三郎氏で、30数年前からのお付き合いだと云う事で、
フランスと日本の食文化を初めて融合された料理人だと紹介された。

三國シェフのお祝いには、必ず主賓として挨拶を述べられていて、
2014年三國シェフの還暦を祝う会でも思い出話をされている。

上の画像をタップする






5-1.JPG

調理場には、ミクニのシェフたちだけでなく、この調理場で育った
シェフたちも全国から駆けつけてコックコートに身を包んでいた。




5-3--.JPG
  
上の画像をタップすると案内状







6-1-1-.JPG

 
北海道増毛産の甘海老と水ダコとバイ貝と数の子、
 ゴールドラッシュとカボチャ・マコモダケのジュレ寄せ、
 マヨネーズとアメリケーヌ添え

 上の画像をタップする
“お別れのパーティー”と云う事で、
江戸東京・伝統野菜研究会の大浦美鈴さんを誘った。

大浦さんは、オテル・ドウ・ミクニのある新宿区若葉と同じ町内に
お住まいで、かつてロシア正教会の跡地に、HOTEL DE MIKUNIが
建設されていた時からご存知で、ホテルができると思っていたという、
そんなご縁を聞いていたからだ。





6-2-1.JPG

 
ノルウェー産サーモンのスフレ仕立て、サフラン風味、
 フルロンとトマトフォンデュ添え

オテル・ドウ・ミクニは、80席あるそうだが、この日は全室オープンに
なっていたから、家族で食事をした思い出のある2階に上がった。

上の画像をタップする
二人の話題は、三國シェフの挨拶に終始した。
来年都内にミクニの店をオープンすると云っても今から建設は
無理、ホテルのレストランなどを、ミクニの店にすると思う
」と
大浦さんが語り始めた。

この辺りは、四ツ谷駅も近く静かなことから、ミクニから2軒隣に
あった金融機関の社員寮跡地にマンション建設が始まったようで、
三國さんの土地も広いから、
マンションにでもするんじゃないですか!
」という。

その一室を、8人程度の店にする。
近くに予約の取れない鮨屋があるそうだが、
店は8人程度のカウンターだそうだ。

三國シェフのYoutubが好評で、
お客様と話しながら料理を作るのは、楽しいようだ。

勝手に、話がつながったものだから、二人で納得した。(笑)






6-3-1.JPG

 国産牛内モモ肉のローストビーフ、
 蕎薇の花仕立て、レフオールと5種の温野菜添え、
 その牛のジュ風味ソース


上の画像をタップする
お料理を頂きながら大浦さんの話を聞いた。

調理場を通ってきたときに、若い頃の三國シェフの写真が掛けてあったが、大浦さんは40代の頃の三國シェフを思い出していた。

大浦さんの息子さんが成城学園初等科に通っていた時、
2年下に三國珠杏さんがいたことから、
学校で三國シェフの食育講演を聞いたという。






6-4-1.JPG

 3種のデザート盛り合わせ:パッションフルーツのジュレと
 ブランマンジェのココツト、イチゴのソルベ、
 メロンのショートケーキ


大浦さんと、井戸端会議ではないが、三國シェフを肴にして
お料理を頂いたが、美味しかった!!。





7-1.jpg

帰りに、ミクニシェフにお会いできたので、写真を撮って頂いた。

帰りにお土産をいただいて、強くなった雨の中を帰ってきた。

上の画像をタップする
お土産には、洋菓子の"ケークシトロン"と、紺のリボンの箱には
フライパンを持った三國シェフと金屏風が入っていた。
posted by 大竹道茂 at 08:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 三國シェフと江戸東京野菜
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック