COREDO日本橋4階に、江戸料理の店「奈美路や」が
オープンしたことは、当ブログで紹介していた。
21日瀧野川八幡様で栽培していた滝野川ごぼうを23日の収穫祭に神前に
供えるために抜き取る作業を行ったが、その後17時から同店のお料理の
監修をされている冬木れい先生にお誘いを受けていたので、伺った。
17時のお約束だったので4階に着いたら、ほしひかる先生に後ろから
声を掛けられた。店には、すでに冬木先生は見えていた。
巣鴨「栃の木や」の内藤厚顧問も、すぐに来られた。
上の画像をタップすると、帰りに撮った写真。
お店では、佐藤達雄事業戦略室長に開店前の店内を案内頂いた。
佐藤室長は、八丁堀で生まれたという江戸っ子で、江戸のことに
ついては造詣が深く、日光江戸村にお誘いいただいた時も、
江戸の資料館をご案内頂いている。
佐藤室長の趣味の一つが、千社札で、
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佐藤さんの千社札は「達五郎」。
お仲間との交換には、色付きの千社札だそうで、個室に張られていた。
そして伊場仙の浮世絵の団扇も飾られていた。
伊場仙は東都のれん会のメンバーで、2008年に福徳塾でお話を
させていただいた関係で、
吉田誠男社長から、伊場仙は岡崎から家康について江戸に来た。
と聞いている。
「しじみの蕎麦粥」
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「しじみの蕎麦粥」
「豆腐田楽三種」
右から、山椒田楽、生姜田楽、金胡麻田楽
江戸では1本串だが、田楽は平たいので、回って落してもいけないので
2本串にしたと佐藤室長。
寒天で包んである。
スイーツとして黒蜜で食べたことはあるが、酒を飲んでいるから、
蜜はいらない。
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写真右下は、「スズキのこぶ締め」で、餡で固めた煎り酒が
かかっている。上に菊の花びらが散らしてある。
写真左下は、鰹でかまぼこを作ったとかで出してくれた。
店の器は、江戸時代の物を使っていた、
骨董店で購入してきたものもあるという。
ゴボウの向こうに月が見える。
この器も古いものだという。
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江戸東京野菜の滝野川ごぼうにしんとり菜と、お気遣いを頂いた。
鶉の団子は、骨のパリパリした食感が美味しい。
こちらに来る前、瀧野川八幡神社で滝野川ゴボウの抜き取り作業が
行われたことをお話したものだから、
ひと時、滝野川ゴボウの話題となった。
このお店から近い、江戸城の桜田壕に生えている
辛味の強い江戸城壕大根の話にも、興味を持っていただいた。
「茗荷と焼き味噌」
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江戸東京野菜の谷中ショウガは天ぷら、栗は利平の素揚げ。
素揚げした利平栗は渋皮も美味しい。
佐藤さんが、この辺りが(COREDO日本橋) 日本橋一丁目で、
呉服店の白木屋があった場所だと言う。
ほし先生が、歌川廣重の名所江戸百景に日本橋一丁目があるが、
あの場所ですかと確認。
白木屋の隣に東橋庵(とうきょう庵)というそば屋があり、
描かれているという。
佐藤さんスマホで日本橋一丁目を検索、暖簾に確かに!!
クジラは久しぶりで、50年ぶり位だ、美味しい。
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写真左下「奈美路揚げ(豆腐百珍二八・揚げたて厚揚げ豆腐)」
ユキ・リョウイチ社長と、久富信矢スーパーバイザーが
お見えになった。
お二人は、6月9日の更科堀井の夏の会に、お見えになった。
2018年の秋の会には、佐藤さんと、久富さんがお見えになっている。
この度のお料理も、一つ一つが心のこもったもので、
お料理を出していただく都度、席に顔を出していただいた。
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写真右下「たまごふわふわ」
写真左の上下「浦里」
浦里とは、吉原の花魁で、朝、馴染客をもてなした朝食の一品とか。
大根おろしに、梅干し、紫蘇の実、鰹節等が入っていて、
ノリに巻いて食べる。
写真右上「八杯豆腐」
江戸時代に食べられていたもので、お椀に水六杯、醤油一杯、
酒一杯の「八杯」で煮た豆腐料理。
東京で栽培されている江戸東京野菜の他に「歴史伝承作物」として、
金子ゴールデン、柳久保小麦、古里1号、平山陸稲、深大寺在来、
そして、宗兵衛裸麦も今年加わるので、
雑穀を使うのも江戸料理として面白いのではとお薦めした。