2022年10月12日

三鷹市大沢にある、水車と古民家のお祭りで、水車経営農家を訪ねた。


三鷹市大沢で、水車と古民家のお祭りが、
10月8日(土)、9日(日)に開催された。
水車経営農家の公開日で、現役の水車を見たくて、申し込んでいた。

武蔵野地域の水車はほとんどが動力水車で、江戸時代以降新田開発に
伴って数多く設置され、明治末期から大正期にかけて最盛期を迎えた。
その後、昭和に入ると急激に減少していきました。





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11時に申し込んでいたが、途中バスが遅れて、
5分程遅れてしましたが、入れてもらえた。

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母屋は文化10(1813)年代頃(伝承)と云われている。
桁行7間、梁間3間。屋根は茅葺の寄棟造り。
建築面積は22.75坪、屋根裏では養蚕を行っていた

30分後の予定の皆さんは、母屋の縁側に置かれたモニターで
水車のビディオを見たりしていた。

こちらの農家・峯岸家の水車は、文化5(1808)年頃創設され、
その後度重なる改造を加えてきた多機能性をもつ両袖型の
大型水車で、峯岸家は文化14(1817)年以来、
五代にわたり水車経営に携わってきた。

全国的に見ても製粉精米用の水車としては最大級の規模を誇る。
また、水車とともに母屋、勝手、土蔵、製粉小屋などの建物や、
水車用水路、「さぶた」なども現存している貴重な施設。






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ソバを挽いているというので、袋を見ると「深大寺そば粉」の
袋が置いてあった。
三鷹市新川にある島田製粉株式会社での注文のようだ。

このそば粉、深大寺のお蕎麦屋さんが、使っているそば粉で、
深大寺の一味会が守り継いでいる深大寺在来種とは違う。

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現役の大きな水車は、直径4.6b、キリンの背丈と
一緒だと説明があった。









一口に水車と云っていたが、回るところは水輪(みずわ)と呼ぶんだ。
初めて知った。

上の動画は右向き三角1を押す。
水輪は、水のエネルギーを受けて回るところ。直径4.6m、幅約1m。
14個のハコとよばれる部材を、車軸から放射状に伸びるクモデと
いう支柱で支え、水輪が構成されている。

現在の水輪は、国際基督教大学から寄贈を受けた赤松を使用し、
クラウドフアンディングを活用して、多くの市民から寄せられた、
寄付金により、令和3年3月に設置されたものだという。







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水輪の軸に直結した「大万力」とよばれる大型の木製歯車、
「繰り出し万力」とよばれる中型の木製歯車等の
組み合わせによるからくり。







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杵14本、挽き臼2台、やっこ節2台、せり上げ2台を動かしている。







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挽き臼2台がこれ、一度挽いたものを再度挽いて更に細かくする。







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挽き臼から出てきた粉と殻をふるいにかける
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残ったものは昇降機で再度挽き臼に、これ全て水の力で。







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帰りにアンケートに答えたら、水車の胴搗米を頂いた。

上の画像をタップする
ありがとうございました。

大沢の里水車経営農家は、野川の対岸にある江戸時代の面影を
留めた「大沢の里古民家」とともに、三鷹のかつての暮らしを、
そのままのかたちで保存し 未来に伝えていくエコミュージアムの
考え方のもと、「三鷹まるごと博物館」の活動拠点
ひとつと位置づけている。

posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 農のある景観と環境
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