私立成蹊小学校のホールで行われた。
この話を聞いた同校の寺井久代先生から、11月の
東京学芸大ホームカミングデーの家庭科同窓会での講演を依頼された。
しかし、新型コロナの拡大で、延期となっていたが、主催者の皆さんは
辛抱強く待って頂いて、7月のメールには「今年はズームを利用しての
開催で、確実に行なえるようにしました。」とのことだった。
2年越しの今年10月正式に、東京学芸大学家庭科同窓会さゆり会会長
大竹美登利先生(名誉教授)、家庭科教室主任萬羽郁子先生、
2022年交流会実行委員長佐藤麻子先生の連名で講師依頼書が届いた。
栄養教諭や栄養士の指導等の様子をパワーポイントにして持ち込んだ。
1部は、家庭科同窓会さゆり会総会で、総会に出られた方、
東京に来られない全国の方々とはズームで結ばれていた。
2部の講演では、都市農業の役割として
「農とのふれあい 素材豊富な自然教育の場」があり、1981年に
都市住民向けに編集した「子ども達に残したい身近な自然」の中で
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当時、東京学芸大学助教授で児童心理学者の深谷和子先生の
「自然がもたらす豊かな子どもの心」を掲載したことを紹介した。
当時調べて、昔栽培されていた野菜を掲載したが
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歌川国芳が描いた「江戸自慢名物くらべ駒込のなす」や
「砂村のとーなす」、東京都農業試験場の細密画「居木橋南瓜」は、
今だ発見されていない。
1万数千本。だから、お年寄り以外、練馬大根を
食べたことのない人が殆んどだった。
農家に栽培を依頼すると「抜いてくれるなら!」の返事が返ってくる。
そこで企画したのが、練馬大根引っこ抜き競技大会で、
区民などの募集は、新聞テレビで報道された。
東京都の栄養士さんたちも仲間を誘って体験して頂いた。
収穫した大根は洗って小学校に配送され、
翌日の月曜日に給食で食べられている。
写真が、昔からの小松菜「伝統小松菜のごせき晩生小松菜」です。
現在市販されている小松菜は「昔の名前で出ています」で、
中国菜のチンゲン菜などとの交配種で、形も味も違います。
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小松菜の物語もお伝えした。
八代将軍の吉宗は鷹狩で丹頂鶴などを捕えていたが、
お腹が空いた所で、新小岩の香取神社で、餅の澄まし汁に入っていた
美味しい青菜を、「小松菜」と名付けた。

翌年栽培する場合はタネ屋さんから種を購入することになるが、
伝統野菜は、タネが採種することができ、タネを通して
命が今日に伝わってきている。
令和2年に農水省が発行した「食育白書」を資料として配布。
伝統野菜はタネが採れることから江東区立第五砂町小学校では、
2010年から砂村1本ネギの栽培をしているが、
2011年から種の伝達式が始まった。
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このことを知った足立区農業委員会の荒堀会長は
五砂小を視察して、足立区の小学校3校で始めたが、
その後、実施校は増え、6校で行っている。
第3部は交流懇談で、各班5-6人で、各人の仕事の話などの
交流をされたようだが、私が入れていただいた班では、
先生方がお住いの、杉並、小金井、八王子などの
江戸東京野菜の質問等を頂き、
小金井市で校長先生をされていた伊藤恒子先生が、
班を代表して、各地で栽培されている江戸東京野菜のこと等を
報告して頂いた。この班には、中橋美智子名誉教授もいらっしゃった。
追録
パワーポイントの設定で、会場には早く行ったが、
総会が始まったところで、佐藤先生の研究室で昼食を頂いた。
お弁当は、亀戸の升本のお弁当。寺井先生の話では、
講演のテーマに合わせて、
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江戸東京野菜の亀戸大根を使っているので、との心遣いに感謝した。
追伸
東京学芸大学では、19日に第3回「食と環境」オンライン公開セミナー
が計画され、募集が行われている。