2022年11月07日

東京学芸大学家庭科同窓会さゆり会の総会における講演に招かれた。


2020年6月に「東京私立初等学校協会」の講演「江戸東京野菜」が、
私立成蹊小学校のホールで行われた。
この話を聞いた同校の寺井久代先生から、11月の
東京学芸大ホームカミングデーの家庭科同窓会での講演を依頼された。

しかし、新型コロナの拡大で、延期となっていたが、主催者の皆さんは
辛抱強く待って頂いて、7月のメールには「今年はズームを利用しての
開催で、確実に行なえるようにしました。」とのことだった。

2年越しの今年10月正式に、東京学芸大学家庭科同窓会さゆり会会長
大竹美登利先生(名誉教授)、家庭科教室主任萬羽郁子先生、
2022年交流会実行委員長佐藤麻子先生の連名で講師依頼書が届いた。

                



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演題は「江戸東京野菜の物語と栽培事例」として、東京都内の
栄養教諭や栄養士の指導等の様子をパワーポイントにして持ち込んだ。

1部は、家庭科同窓会さゆり会総会で、総会に出られた方、
東京に来られない全国の方々とはズームで結ばれていた。






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2部の講演では、都市農業の役割として
「農とのふれあい 素材豊富な自然教育の場」があり、1981年に
都市住民向けに編集した「子ども達に残したい身近な自然」の中で

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当時、東京学芸大学助教授で児童心理学者の深谷和子先生の
「自然がもたらす豊かな子どもの心」を掲載したことを紹介した。







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現在、江戸東京野菜は52品目になった。
当時調べて、昔栽培されていた野菜を掲載したが

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歌川国芳が描いた「江戸自慢名物くらべ駒込のなす」や
砂村のとーなす」、東京都農業試験場の細密画「居木橋南瓜」は、
今だ発見されていない。






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2007年、練馬区民は70万人を超えていたが、栽培されていた練馬大根は
1万数千本。だから、お年寄り以外、練馬大根を
食べたことのない人が殆んどだった。
農家に栽培を依頼すると「抜いてくれるなら!」の返事が返ってくる。
そこで企画したのが、練馬大根引っこ抜き競技大会で、
区民などの募集は、新聞テレビで報道された。

東京都の栄養士さんたちも仲間を誘って体験して頂いた。

収穫した大根は洗って小学校に配送され、
翌日の月曜日に給食で食べられている。






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写真が、昔からの小松菜「伝統小松菜のごせき晩生小松菜」です。
現在市販されている小松菜は「昔の名前で出ています」で、
中国菜のチンゲン菜などとの交配種で、形も味も違います。

上の画像をタップする
小松菜の物語もお伝えした。
八代将軍の吉宗は鷹狩で丹頂鶴などを捕えていたが、
お腹が空いた所で、新小岩の香取神社で、餅の澄まし汁に入っていた
美味しい青菜を、「小松菜」と名付けた。





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市販の野菜の多くは、タネ屋さんが作った交配種で食べて終わり、
翌年栽培する場合はタネ屋さんから種を購入することになるが、
伝統野菜は、タネが採種することができ、タネを通して
命が今日に伝わってきている。

令和2年に農水省が発行した「食育白書」を資料として配布

伝統野菜はタネが採れることから江東区立第五砂町小学校では、
2010年から砂村1本ネギの栽培をしているが、
2011年から種の伝達式が始まった。

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このことを知った足立区農業委員会の荒堀会長は
五砂小を視察して、
足立区の小学校3校で始めたが、
その後、実施校は増え、6校で行っている。


第3部は交流懇談で、各班5-6人で、各人の仕事の話などの
交流をされたようだが、私が入れていただいた班では、
先生方がお住いの、杉並、小金井、八王子などの
江戸東京野菜の質問等を頂き、

小金井市で校長先生をされていた伊藤恒子先生が、
班を代表して、各地で栽培されている江戸東京野菜のこと等を
報告して頂いた。この班には、中橋美智子名誉教授もいらっしゃった。

追録

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パワーポイントの設定で、会場には早く行ったが、
総会が始まったところで、佐藤先生の研究室で昼食を頂いた。

お弁当は、亀戸の升本のお弁当。寺井先生の話では、
講演のテーマに合わせて、

上の画像をタップする
江戸東京野菜の亀戸大根を使っているので、との心遣いに感謝した。


追伸
東京学芸大学では、19日に第3回「食と環境」オンライン公開セミナー
が計画され、募集が行われている。



posted by 大竹道茂 at 01:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 食育・食農・講演会等
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