2022年12月08日

キヤノングローバル戦略研究所の杉山先生と堅田先生に便乗して日本農林社の阿見研究開発センターを視察した。


キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)の杉山大志先生と
堅田元喜先生は、地球の温暖化が、伝統野菜に与える影響を各方面から調べていて、先月は、吉祥寺の成蹊学園の中に設置されている
成蹊気象観測所を訪ねたことは報告した。

それより前の、8月末に、江戸東京野菜の練馬大長尻大根や
滝野川ゴボウのタネを生産している日本農林社の近藤宏会長に
お会いして話を聞いているが、

堅田先生が教えている茨城大学阿見キャンパスの近くに、
同社の阿見研究開発センターがあることから、
見せて頂きたいとお願いした事から実現したもの。





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(株)日本農林社は研究機関と共同研究をしていると、
大槻伸一取締役本部長の説明。

当日は、杉山先生と堅田先生とは常磐線の荒川沖駅で待ち合わせた
堅田先生が教えている茨城大学農学部地域総合農学科3年の
中山龍生さんも参加した。

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阿見研究開発センターでは、滝野川でお会いして見学を薦めてくれた
大槻取締役本部長が待っていてくれた。

会議室では、商品開発本部の山上裕史取締役部長と生産管理部で
キャベツの棚原佳祐ブリーダーとハクサイの齋藤愛佳ブリーダーが
席に着かれた。






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キャベツの展示圃場を見せていただいた。

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一つの畝に掛け合わせる品種が植わっていたが
分かりやすい展示圃だった。






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ハウスでは交配の現場を見せていただいたが、撮影は禁止。

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見学の様子をハウスの外から撮影したが、
写真のブログ掲載はこの程度ならと了解を頂いたもの。





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関東周辺の気候として阿見の地で栽培しているもので、指定産地では
その地の生産者に栽培を依頼しているという。

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ハクサイは、東京を始め関東では、「新理想」が昔から
よくできることから栽培する生産者が多いが、
農研機構野菜茶業研究所との共同開発の「あきめき」
強度根こぶ病・黄化病複合抵抗性の新品種として売り出している。





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キャベツとなると、東京では、早稲田ミョウガを栽培している
井之口喜實夫さんが毎年トップを取っていて今年も都知事賞を
受賞しているが、春は藍宝2号、秋冬産はYR藍宝を栽培している。
山上部長も井之口さんを良くご存知だった。

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「トンガリボウシ」を、現場で切って試食させてもらった。
甘いキャベツで美味しい。
現在野菜の品種改良は甘い方向に向かっているが、キャベツの場合、
味付けはいらないと云うのが料理人の反応だという。

圃場には本来収穫が終わっている早生種もあって
この時期抽苔が始まっていて割れ始めていた。





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根こぶ病抵抗性キャベツと根こぶ病の比較があった。

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帰りに、大槻本部長から青首大根とキャベツを
お土産に頂いて、阿見研究開発センターを後にした。



追録


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昼食は、地元茨城の「常陸秋そば」を辛味大根のおろし汁で、
阿見に近い霞ケ浦の蓮根の入った天ぷらを注文した。

荒川沖駅までの途中、茨城大学農学部に寄って中山さんと別れた。




posted by 大竹道茂 at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | その他関連情報
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