堅田元喜先生は、地球の温暖化が、伝統野菜に与える影響を各方面から調べていて、先月は、吉祥寺の成蹊学園の中に設置されている
成蹊気象観測所を訪ねたことは報告した。
それより前の、8月末に、江戸東京野菜の練馬大長尻大根や
滝野川ゴボウのタネを生産している日本農林社の近藤宏会長に
お会いして話を聞いているが、
堅田先生が教えている茨城大学阿見キャンパスの近くに、
同社の阿見研究開発センターがあることから、
見せて頂きたいとお願いした事から実現したもの。
(株)日本農林社は研究機関と共同研究をしていると、
大槻伸一取締役本部長の説明。
当日は、杉山先生と堅田先生とは常磐線の荒川沖駅で待ち合わせた
堅田先生が教えている茨城大学農学部地域総合農学科3年の
中山龍生さんも参加した。
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阿見研究開発センターでは、滝野川でお会いして見学を薦めてくれた
大槻取締役本部長が待っていてくれた。
会議室では、商品開発本部の山上裕史取締役部長と生産管理部で
キャベツの棚原佳祐ブリーダーとハクサイの齋藤愛佳ブリーダーが
席に着かれた。
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一つの畝に掛け合わせる品種が植わっていたが
分かりやすい展示圃だった。
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見学の様子をハウスの外から撮影したが、
写真のブログ掲載はこの程度ならと了解を頂いたもの。
その地の生産者に栽培を依頼しているという。
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ハクサイは、東京を始め関東では、「新理想」が昔から
よくできることから栽培する生産者が多いが、
農研機構野菜茶業研究所との共同開発の「あきめき」
強度根こぶ病・黄化病複合抵抗性の新品種として売り出している。
井之口喜實夫さんが毎年トップを取っていて今年も都知事賞を
受賞しているが、春は藍宝2号、秋冬産はYR藍宝を栽培している。
山上部長も井之口さんを良くご存知だった。
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「トンガリボウシ」を、現場で切って試食させてもらった。
甘いキャベツで美味しい。
現在野菜の品種改良は甘い方向に向かっているが、キャベツの場合、
味付けはいらないと云うのが料理人の反応だという。
圃場には本来収穫が終わっている早生種もあって
この時期抽苔が始まっていて割れ始めていた。

根こぶ病抵抗性キャベツと根こぶ病の比較があった。
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お土産に頂いて、阿見研究開発センターを後にした。
追録