江戸東京野菜の出前授業を依頼された。
荒川区では、尾久宮前小学校で長年三河島菜の
栽培授業を行ってきたが、
山手線の田端駅で下車して歩いて向っていた。
第二瑞光小は南千住駅の近くにある。
荒川ふるさと文化館に何度か調べものに南千住で下車して行ったから
様子は分っていた。

駅前には松尾芭蕉の「矢立て初めの地」としての像が建立されていた。
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矢立て初めは、千住大橋のあたりにも
説明板があったのを記憶している。
西日暮里駅の西側は、道灌山だが、知っているか、
映像を見せて質問する。
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江戸時代には、道灌山の下には、石神井川用水の音無川が流れていた。
音無川では大根を洗っている
明治15年に熊谷までの鉄道が敷かれたことで、
川の一部は埋め立てられ流れが変わり、農地は無くなってしまった。
子規庵の近く善性寺門前には、音無川に架かっていた将軍橋が残る。
荒川区の伝統野菜・江戸東京野菜としては、谷中しょうが、
三河島枝豆、三河島菜、荒木田大根に汐入大根がある。

栽培されている汐入大根の様に見える。
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辛味の強い二年子大根は、卸して食べるか、干して漬物にするかで
皮を厚く剥けは辛味は無くなる。
谷中ショウガと云うと、台東区の谷中と勘違いする。谷中本村だ。
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谷根千誌に掲載されているが、「日暮里駅前はしょうが畑だった。」
「谷中しょうがは日暮里の産」とある。
三河島菜については、荒川区の若い栄養士さんから依頼されて
探したら、仙台に伝わっていたことも物語としてお話し、収穫された三河島菜も。
追録
芭蕉は草で、冬には枯れてしまうが、春には芽を出す。
仙台で三河島菜は芭蕉菜と呼ばれていた。
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猪瀬校長に、今回は「江戸東京野菜には物語がある」のテーマ
だったが、江戸東京野菜の栽培についても今後の検討をお願いした。
谷中ショウガは保存が難しいが、青茎三河島菜の栽培は、
第二日暮里小学校時代に伊藤英夫校長は栽培されていたし、
現在も第三峡田小学でも栽培していると聞いている。
日暮里マルシェの三河島菜は葛飾区の都立農産高校が栽培している。
そこで汐入大根の栽培を提案してみた。
江東区立水神小学校では亀戸大根を栽培しているが、
追録にある古田校長の話を紹介した。