のもとで、日本学術振興会科学研究費助成事業として、
「都市農業遺産に関する国際共同研究」を実施している、
ドイツ、ブラジル、キューバ、インドネシアの研究者が来日して、15日には、国分寺市の農業を視察してきたようだが、16日に練馬を視察する中で、飯田晶子主幹研究員から、江戸東京野菜について紹介してほしいとの依頼があったので、喜んで伺った。
練馬区平和台の渡戸秀行さん、高野台の井之口喜実夫さんを訪ね、昼食後に練馬区立石神井公園ふるさと文化館で、お話しさせていただいた。
同館の隣りに、中村橋の旧内田住宅が移築されていたので、
見学の後飯田先生の案内で縁側に座って記念写真となった。
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縁側には、フランク・ローバーグ教授(ドイツ)
オーカン・アブドエラ教授(インドネシア)
ルシアナ・フキモト・イチカワ博士(ブラジル)
ホルヘ・ペーニャ・ディアス教授(キューバ)をはじめ
ドイツのアーヘン大学、インドネシア・パジャジャラン大学
ブラジル・サンパウロ大学、キューバ・ハバナ大学、と、
東京大学大学院の研究者の皆さん。
(Integrated Study on Urban Agriculture as Heritage)
依頼された「江戸東京野菜」について、パワーポイントを作った。
補足説明には、同専攻の別所あかね助教授に通訳をお願いした。
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先ずは、50年前の都市農地を守る運動で訴えていた都市農地の役割
1、安全で安心な農畜産物の供給
2、農地は快適な暮らしを守る都市空間
3、農と触れあえる自然教育の場
4、災害時の避難場所
私はさらに
5、江戸東京の歴史や文化を継承しているとして、
江戸東京野菜の復活に取り組むことになった。
400年前の江戸期から命を繋いできた野菜と紹介した。
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100年前の写真で、沢庵にするために干された練馬大根
上の画像をタップすると「春の野菜」
のらぼう菜、早稲田ミョウガのミョウガダケ、亀戸大根を紹介。
早稲田ミョウガのミョウガダケは、井之口喜實夫さんのお宅で、
栽培の風景を見てきているから促成栽培の仕組みについて説明した。
「夏の野菜」は、鳴子ウリ、寺島ナス、馬込三寸ニンジン
「秋の野菜」は、滝野川ゴボウ、滝野川ニンジン、内藤カボチャ
「冬の野菜」は、品川カブ、伝統小松菜、練馬大根を紹介。
伝統野菜は揃いが悪く、規格外が多く、流通にのりづらいことから栽培が減少した。
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江戸東京野菜は、貴重な遺伝資源を含んでいる。
また、環境に負荷をかけないことから、
SDGsの飢餓のない世界を目指して活動するWFP 国連世界食糧計画から
江戸東京野菜の借用を依頼されたが、
江戸東京野菜は世界に発信された。
江戸時代(1603年〜1868年)に東京地方で栽培された野菜の多くは
元の種を時を経て生き残り、現在では江戸東京野菜と呼ばれる
東京のブランド野菜として親しまれています。
しまった江戸時代のワサビが発見されたことを紹介した。
続いて、公益財団法人練馬区環境まつちづくり公社
「みどりのまちづくりセンター」の山口忠志主査は
みどりとしても重要な都市農地について練馬を事例に講演された。
当ブログでもかつて同公社の「こもれび」を紹介している。
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別所先生ありがとうございました。
追録
練馬区立石神井公園ふるさと文化館には、練馬の象徴の練馬だいこん
の沢庵漬けの大樽が展示したある。
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練馬大根引っこ抜き競技会が、食育に果たす役割が掲示してあった。
この後、一行は車で立野町の井口家に向かった