奥野さんとは「葱サミット2020 in 大阪」が開催された時に
お会いしていて、
当時から私のブログを見てくれていて、江戸東京野菜に興味を持った
らしく、練馬大根や下山千歳白菜を栽培しているとメールにあった。
しばらく連絡が途絶えていたが、昨年暮れに練馬大根の渡戸章さんを
訪ねたとメールがあり、練馬大根を購入しての帰りに、
プロカメラマンの野村誠一氏にお会いしたという。
どのようなご縁かはわからなかったが、渡戸さんの話をしたら
伝統野菜や生産者にも興味を持たれたようだという。
早速渡戸さんの写真を撮ってきたと電話を頂いた。
ご案内するつもりでいたが、忙しい方だから日程調整をする
暇がなかったようだ。
東京の農家の中でも長老として通っていて、声も大きくて、
練馬大根の栽培については詳しいし、良い写真が撮れた様だ。
これからヨーロッパに行くから、帰ってからお会いしましょう
と云う事だった。
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暮れに行かれたヨーロッパの写真を含め、
3月4日から5月20日まで、
銀座のライカギャラリー東京で写真展が開催されていて、
奥野さんから、写真展を見に、4月13日に上京するとメールが
あったので11時に会場で待ち合わせをした。
タレントや女優の写真集を400冊以上も出している。
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写真集「LEICA」に、ライカへの思いを綴っていて、
『30歳を越えて仕事が軌道に乗りはじめた頃、フイルムライカと
レンズをまとめて購入したが、倉庫に眠らせていた。・・・
LEICA M8が登場した際、
「デジタルであれば使い勝手が違うかも‥‥‥」と購入したが
使わなかった。
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ライカは特別なカメラである。
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ライカとの再会がLEICA M10 MONO−CHROMで、ライカの世界に
のめり込んだ。・・・
わずか3年弱のライカとの付き合いだが、こんなにも魅力あふれる
カメラをどうして自分は仕事のパートナーに選ばなかったのか、
そんな後悔が今更ながら押し寄せる。』とあり、
ライカを触っているだけで、ご夫妻ともに笑顔になる。
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176頁の写真集の165頁に、存在感のある渡戸章さんのアップが
モノクロームで掲載されていた。
ヨーロツパの写真が多い中で、章さんのアップが締めていた。
お会いした証に写真集にサインをしていただいた。
野村先生が撮影した、渡戸さんの写真を見て、感じたのは、
モノクロームだけに、渡戸さんの人柄や人生が見て取れた。
東京の伝統野菜「江戸東京野菜」にも物語があり、市場に出ている
交配種とは異なる個性がある。
渡戸さんをきっかけに、今日まで都市農業を守り継いできた
農家・農民が
江戸東京野菜の栽培に取り組む姿など、東京の文化を守る人々を
記録としても残したいとお伝えした。