2023年11月30日

大学の活動グループも発表した「はじめての江戸東京野菜講座」が開催された。


2023年度の第3回「はじめての江戸東京野菜講座」が、11月25日(土)、13時から、新宿駅南口近くのJA東京南新宿ビルで開催された。

これまで「はじめての江戸東京野菜講座」は、2回開催したが、
今回は、卒論のテーマとして江戸東京野菜を選ぶケースも多く、ズームでご質問に答える対応をしているが、1時間程度の
中で十分に伝えることもできないし、また、大学の活動として、
江戸東京野菜を素材として行っている学校もあることから

開催したもので、講座はタイムリーであった。






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江戸東京野菜には物語がある。
江戸東京野菜のとり組む切っ掛けは、
学生の質問も多いので、そこから入った。
40年前の東京農業の現状から始まって、都市農政運動の一手法として、
伝統野菜の地産地消がライフワークになった。
更に、SDGsの視点からの江戸東京野菜について紹介。

江戸東京野菜は52品種で、その江戸東京とは、
地域としての江戸東京、時代としての江戸東京で栽培されていた野菜。
練馬大根を事例として、歴史文化等を説明した。

5分の休憩を入れて2時間だったが、初めて聞くことも多かったようで、
盛んにメモを取っていた。






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江戸東京野菜の食べ比べは、
ごせき晩生小松菜と交配種の市販の小松菜で・・・、
松嶋理事と、若林理事が対応した。

上の画像をタップする
生と茹でたのとを食べ比べ。
見た目、香り、食感、味、総合と、その違いを体感した。






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大正大学では地域教育として、7つの取り組みの一つ
巣鴨地域における江戸東京野菜の解説や動画制作をする、
巣鴨プロジェクトキャンパス農園班が結成されている。

同大学の研究員山本空洋さん(江戸東京野菜コンシェルジュ10期)は、
学生2名を代表して農園班の活動を紹介した。
上の画像をタップすると種子屋街道の地図

学生たちと種屋街道に隣接する大学キャンパスのオープンベースを
活用して、種子地蔵の鎮座と休憩所における江戸東京野菜の
解説をしている。

また、地元に残る種子屋・日本農林社と共同していて、
東京都農業試験場の細密画(コピー)を展示している。
当ブログでは、2022年4月9月にも種子屋街道を歩いていて、
ブログで紹介している。







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7名で参加した桜美林大学ビジネスマネジメント学群の尾川ゼミに
所属の、サクベジプロジェクト3期生の皆さんがパワーポイントで
活動報告を行った。

上の画像をタップする
サクべジは、Circulation(循環)とVegetable(野菜)の造語で、
循環型農業や自然農法栽培、固定種野菜や江戸東京野菜を
より多くの人々に知って頂きたい!、としている。

八王子で無農薬野菜を栽培している福島農園の野菜をキャンパスや、
イベントで販売した。
新宿キャンパスの屋上で自ら、江戸東京野菜の亀戸大根、大蔵大根、
東京ベかな、東京長カブ、ごせきの芯とり菜、三河島菜、
ごせき晩生小松菜、を無農薬栽培で実践した。

3期生は翌日の11月26日(日)には、「サーキュレーション畑ツアー」
として、江戸東京野菜が栽培されている福島農園を案内。

食育をSDGsの視点から学ぶ企画を実施するという。





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3期生の皆さんは、畑ツアーの実施や、マルシェを安定的に
開催するために企業化すると云う。
クラウドファンディングで、資金を集めている。
上の画像をタップする






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お仕事があって、サクベジ3期生の皆さんが説明しているところに、
尾川ゼミの尾川佳子准教授が来られた。
司会の福島理事から、尾川先生に 話を伺った。

上の画像をタップする
サクベジプロジェクトは、2021年に尾川ゼミの3年生5人によって
持続可能な社会の実現をテーマに、こだわり野菜の魅力を広める
活動として「サクベジプロジェクト」は立ち上げられました。

2022年、サクベジ2期生6人は、福島農園で江戸東京野菜のマルシェを
開催し、江戸東京野菜の栽培も体験しました。

今年度のサクベジ3期生 (3年生)は7人で、企業化するとして
頑張っています
。との説明があった。

学生さん方の活発な活動は、我々も参考になった。

この他、明治大学農学部から3名、東京栄養専門学校から1名
と、一般の方々も参加された。


posted by 大竹道茂 at 15:54| Comment(0) | TrackBack(0) | コンシェルジュ協会事業
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