メールをもらった。
メールによると、昭島市民会館では、昭島市民大学を実施している。
市民大学では、生涯学習の一環として、市民一人ひとりが知識を深め、市民としての意識を培い、その学習の成果を地域や生活の場で発揮することを目的として開催しているという。
そこで、今年は市民大学受講生が「昭島市民大学公開講座」を企画運営することとなっていて、第10期昭島市民大学財政コースの石井ゆみさんが担当者として企画書を送ってくれた。

○江戸東京野菜とは何か
○他市(区)での江戸東京野菜を守っていき、ブランド化した取り組み
○拝島ねぎが江戸東京野菜として認定された流れ(歴史)
○拝島ねぎ栽培の現状(小学校での栽培も含む)
○拝島ねぎの未来の展望
(拝島ねぎがこれから発展していくために市民が出来ること)
等についてご講義いただきたいです。とあった。

14時から2時間、石井さんの司会進行で始まった。
江戸東京野菜の取り組みは、昭和60年代に、江戸東京で栽培されてきた伝統野菜を栽培している生産者が激減していると聞いてから、
探し始めて現在52品目になっている。
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2020年に三鷹市大沢で、我が国では絶滅した江戸時代のわさびが
発見されたように、まだ江戸東京野菜はあると思って探している。
浮世絵版画に描かれている、駒込のナスに、砂村の唐茄子などを
探しているが、発見されていない。

伝統野菜は、揃いが悪いことから、流通にのらなくなった野菜で、
江戸っ子が好んだ「江戸の三白」白米、豆腐、白首の練馬大根は
今でも1mはある大根が収穫される。

粋な江戸っ子は白首大根と云われているが、練馬大根、伝統大蔵大根、汐入大根、志村みの早生大根、亀戸大根は茎まで真っ白な奇麗な大根で、青首大根は干しても、白く仕上がらないことから、
農家は青首を処分した。

北区滝野川の瀧野川八幡神社では、滝野川ゴボウの復活栽培を
依頼されたが、菜園のないところで栽培するため、
塩ビ管を活用して栽培をなった。
東京国際フランス学園の生徒が栽培した滝野川ゴボウは
平均1.2bにも及んだ。

上の画像をタップする。
江戸のネギは、関西の摂津の農民が砂村に入植し、栽培が始まった
もので、葉ネギを導入したことから、葉まで柔らかいネギ。
砂村で根深ネギの栽培技法が生まれ、千住に出荷されたことから、
千住はネギ産地に、また、千住から水戸街道を通って水戸に伝わり、
昭和の始めに、拝島に持ち込まれたもの。
保存会では、生産者の巡回視察なども行っている。

昨年の6月に東京都教育長は、都内の小中学校に情報を発信した。
昭島市立光華小学校の様子が紹介されたことから、
外部人材・地域資源を活用すべきと、出前授業を奨励した。