1月のメニューの打ち合わせの時に、堀井良教社長から伺った。
芽生会は、東京の老舗割烹や料亭等の料理人の集まりと聞いている。
その後、冬の会と同じ、メニューにしたので、食材の説明を
してもらいたいと依頼された。
神楽坂の天婦羅「天孝」の新井さんから電話をもらった、新井さんの
店には伺っているし、今回は、開催担当をされているようだった。
新井さんは、当日急用が出来て参加はされなかったが、
開会前にわざわざ挨拶に来ていただいた。

進行で始まった。
芽生会の会長紀尾井町「福田家」の四代目・福田貴之社長の挨拶。
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司会の「宗胡」野村社長(写真左)、更科堀井の堀井社長(写真中)

挨拶で、日本橋「ゆかり」の野永喜一郎社長の話をされたが、
野永さんは2007年、江戸東京野菜を使いたいと最初に背中を押して
頂いた方で、現在三代目の喜三夫さんも頑張っている。
参加された方々とは名刺交換をさせていただいた。
芝大門の「碗宮」、辻昌也オーナーシェフは
早く来て会場の準備をされていた。
神楽坂「うを徳」の六代目萩原隆介社長。
日本橋「うなぎ割烹大江戸」の十代目湧井浩之社長、
新江戸料理「銀座米村」の藤野泰弘社長、
日本橋「鰻伊勢定」の二代目富田蓮右衛門会長、
埼玉県吉川市の「福寿家」の八代目小林寿朗社長、
日本三大料亭「割烹新喜楽」の蒲田智取締役
日本橋「割烹や満登」の四代目成川英行社長
日本橋「いづもや」の三代目岩本公宏社長
大森の「松乃鮨」四代目手塚良則社長
以上の皆さん。(順不同でした)

千住ネギ、東京ウド、奥多摩ワサビ漬け
伝統小松菜(ごせき晩生小松菜)、亀戸大根
つま物のつるな
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芽生会御献立
一、千住葱のまるごとスープ 蕎麦掻浮き実
一、独活とサーモンの奥多摩山葵漬和え
一、小松菜切の蛤冷掛け
一、亀戸大根の牡蠣かき揚げ
一、蔓菜と幸海老の巾着黄金焼き
一、揚げ千住葱盛 豚シャブ蕎麦
一、甘夏羹
メニュー開発は林幸子先生
メニューの紹介は、堀井社長で、江戸東京野菜の説明は私が担当したが、お料理が出てきたところでその都度、堀井社長と私が対応した。

千住ねぎのスープの中には蕎麦掻が入っている。
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一、独活とサーモンの奥多摩山葵漬和え
更級堀井で仕入れているネギは、江戸東京野菜の「江戸千住ネギ」
関西は摂津の農民が持ってきた葉ネギが、
根深ネギになる物語を紹介した。
独活(うど)は、江戸時代に古谷岩右衛門が
尾張で栽培法を学んで来ている。
神田「いせ源」のアンコウ鍋には欠かせない。
奥多摩ワサビは、今回は奥多摩のワサビ漬けを活用していた。

一、小松菜切の蛤冷掛け
伝統小松菜を練り込んだ、冷掛けそば。
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市販のF1種の小松菜と、伝統野菜のごせき晩生小松菜の
違いについて紹介した。
現在日本橋高島屋店の店長で、
堀井さんの後継者十代良広さんが手伝いに来ていた。
お席が近かったので、
日本橋「鰻伊勢定」の富田会長と名刺交換をして思い出した。
60数年前、私が高校生で富田会長は大学生の頃に、縁あって
青梅市御岳にある富田家の別荘に泊めていただいた事がある。
奥多摩ワサビを見に行く時に近くを通るものだから、
時々思い出していた。
会長は最近、陶芸の施設を作り、住み込みで器などを
焼いていると話されていた。

亀戸大根は、白首大根で茎まで真っ白な大根、
このような大根は日本中を探しても亀戸大根以外ないことを紹介。
亀戸「升本」の塚本社長は、あさり鍋やお弁当に使っている。
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一、蔓菜と幸海老の巾着黄金焼きにない
つる菜は、海岸の砂地のようなところに生えていたが、枝から伸びる
若芽を収穫し、つまものとして江戸の頃から活用されてきた

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揚げた千住ネギ以外につる菜も入っていた。
一、甘夏羹
最後に東京産の甘夏羹が出たが、写真を撮るのを忘れた。

蕎麦屋では出さない料理を、林先生のメニューでは毎回出すので、
料理人としては大変ですが、皆さん喜んで頂いています。と
最後に
神楽坂「うを徳」の萩原オーナーシェフが三本で締めて、
お開きとなった。
会場では、どこで買えるのかなどの質問が出ていた。
江戸東京野菜を扱う豊洲の政義青果と取引している方もいた。
芽生会の皆さんありがとうございました。
追伸
第25回更級堀井冬の会は2月15日(木)16日(金)に50人規模で開催される。