招かれて、10日、清瀬市郷土博物館で開催される
「チャレンジ! 江戸東京野菜講座」に伺った。
清瀬駅まで、江戸東京野菜コンシェルジュ12期の
保原樹さんが迎えに来てくれた。
会場に少し早く着いたので、会場の準備を待っていたら、
フードマイレージの中田哲也先生がお見えになった。
先生は、北陸農政局時代に「伝統野菜サミット」に招いて頂いたご縁。
清瀬のお隣、東村山市に先生はお住いでバスで来られたという。

10時の開会時間には、募集の30名を上回る参加者が席を埋めていた。
開会にあたり、宮秋会長から開催の経緯について話があった。
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清瀬市郷土博物館の中野光将学芸員が
「江戸時代の清瀬の農業と暮らし」について講演をされた。
中野学芸員の話は、興味深く、昔から清瀬の長ニンジン
(滝野川ニンジン)は有名で、大根、滝野川ゴボウなどを栽培している。
城北地方と同じように耕土が深いことが分かる。
清瀬を流れる柳瀬川は志木で新河岸川にそそいでいる。
江戸と川越は水運で繋がっていたことから、清瀬の文化は
志木や川越からも入っていたようだ。

パワーポイントはコンパクトにまとめた。

小寺義直さんは、1998年の日本農業賞特別賞を受賞している。
現在はお孫さんが頑張っている。
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ニンジンの栽培では、ジュースを作ったりもしていた。
清瀬には、もう一人セルリー栽培の第一人者の並木猛さんがいる。
並木さんとは2016年からのお付き合いだが、以後毎年、
収穫期には伺っている。
市場はもちろんだが、地域の皆さんも収穫を待っている。

脇に突き刺して、穴をあけ、空いた穴に脇のニンジンを引き寄せて
引き抜くという道具。
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清瀬を流れる柳瀬川は志木で新河岸川にそそいでいる。
新河岸川は、船で江戸市場へ農産物を運び、江戸から生活資材を
川越まで運んできた。
保存のきく、川越のサツマイモやカボチャは新河岸川を通って
江戸に運ばれ、江戸で焼き芋がはやっている。
清瀬を貫くように伸びる志木街道は、志木宿まで行っている。
清瀬の農産物も志木の宿場に持ち込み、生活資材などを買ってくる。
武蔵野鉄道の清瀬駅が出来て今年6月に100年を迎え、駅周辺では
カウントダウンの表示がされている。
1944(昭和19)年から1953年まで、都心の屎尿処理と食料増産で
多摩や埼玉の農地に下肥を還元しようと、東長崎と江古田間に
設置した屎尿発送専用駅から武蔵野鉄道が、清瀬では駅近くに
設置したコンクリート造りの屎尿貯蔵槽に運んでいた。
追録
農林年金の樋口直樹理事長がお見えだった。
理事長は、ライフワークで宮秋会長と活動を共にしてきた
と云うので、来てくれていた。
また、東久留米市立の小学校の先生からは、
出前授業ができるか相談をされた。
かつて伺っていましたから、伺いますよと、お伝えした。