2024年11月16日

江戸東京野菜講談の田辺一乃師匠が、「新宿内藤トウガラシ」を語ると云うので行ってきた。


講談師の田辺一乃師匠が、新宿で「内藤トウガラシ」の講座
あると云うので、出かけた。

西武新宿駅の高田馬場駅寄りの改札を出るとすぐの所に、
講談協会の定席新宿永谷ホ―ルがあった。
17時半に開場だと云うので、入り口の前で、
真っ赤な着物の一乃師匠が迎えてくれた。
50人も入ればいっぱいのホールでは、前座の、宝井琴人さん、
田辺凌々さん、神田ようかんさんが務めた。

途中で、本会の佐々木昭理事も来られたので、並んで聞いた。



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二つ目の神田こなぎさんが「出世証文」を語った後、
田辺一乃師匠が登場「新宿内藤とうがらし」を語る。

話の後段で、釈台の下から、取り出したのが唐辛子のようだが、
唐辛子のへたが違うから、巨大なイチゴに見えた。

イチゴみたいな唐辛子の中から、一乃師匠が作った七色唐辛子の、
胡麻、陳皮、内藤唐辛子の八房と、四国の唐辛子、山椒に、
芥子と麻の実を取り出した。
この内藤唐辛子の八房は、お見事!!

江戸時代の売り子は、唐辛子の張りぼてを持って、赤い着物に、
赤い頭巾もいたようで、ネットでも紹介している。



薬研堀の七色唐辛子の口上を流暢に語っておられた。

武州川越の名産で黒胡麻
次は紀州有田名産でみかんの粉
江戸内藤新宿は八ツ房の焼き唐辛子
四国へ参りまして高松の国は唐辛子の粉
東海道を上りまして静岡は浅倉の粉山椒
大和のけしの実
野州日光の名産で麻の実
七色が七色ともに香りと・・・・、とんとんと。

かつて、当ブログに書いたが、
産地の五番目、「静岡は浅倉の粉山椒」とあるが、薬研堀の間違いで、
静岡県には浅倉の地名も山椒の産地もない。
「続いて入れますのは、但馬(たじま)の国は朝倉名産の粉山椒」
と呼ぶべきだと思っている。

一乃師匠は、11月16日(土)17日(日)に新宿御苑で開催される
内藤トウガラシのイベントで、唐辛子売りに扮して口上を述べると云う
から、皆さんお出かけください。






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トリが、宝井梅福師匠の「小松菜の由来」
八代将軍吉宗が、丹頂鶴を朝廷に収めるために、小松川村で
鷹狩の折、放った鷹がどこかに飛んで行ってしまい、鷹匠たちが
探している時に吉宗は民家で、青菜を馳走になると云う話。





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帰りに一乃師匠に梅福師匠を紹介してもらった。

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posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イベントの紹介
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