長崎大学教育学部付属小学校に派遣されることになったが、2年前にも
伺っていて小畑晃一教諭と一瀬美奈栄養教諭には、
授業の様子などについて伺っていた。
今年の対象は、6年生と5年生で、6年生は3年生の時から、総合的な
学習の時間に、ながさき伝統野菜を栽培し、広める活動をしている。
5年生は「長崎をもっと盛り上げよう」で、伝統野菜に限らず
同校で飼っているシバヤギやシュガーロード、平和などを、
長崎市を盛り上げるための資源としいる。
東京の取り組みの中から、何かヒントを求めていて、
レジュメに沿ってお話しした。
12月18日(水)2・3・4校時(9時45分から12時25分)に行われた。

ながさき伝統野菜の収穫が終わって、生徒達は集会室に集まった。
3校時は小畑晃一教諭の進行により、紹介されて始めた。
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前回伺った後、2023年2月に 長崎のテレビ局各社が、
4年生(現6年生)の活動を報道したのを思い出してもらった。
会場には、ながさき伝統野菜保存会の中尾順光会長と、
雲仙で伝統野菜を栽培する農家の竹田竜太さん。
派遣組織の上野美帆リーダー長が参観されていた。

江戸東京野菜は現在52品目で、まだ探している野菜がある。
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郷土の遺産の周知や活用として
「長崎出島から日本に渡来した野菜」は、シュガーロードで全国へ
鎖国時代、出島に伝わったジャガイモ、キャベツ、アスパラガス、
トマト、イチゴ、トウモロコシ、カボチャ、クレソン、パセリ、
などがある。
江戸期からのジャガイモは、東京檜原村にも伝わっている。

練馬大根は、江戸の代表的な野菜で、全国に種が持ち帰られた。
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第10回朝鮮通信使は1748年 第九代家重の将軍祝いに
長崎の壱岐対馬を経由して来日した。
練馬区の記録によると、朝鮮国使の土産に、練馬大根と
練馬の土を贈り、一行は持ち帰っている。

長崎県西海市のゆでぼし大根は「大栄大蔵大根」で、
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この大栄大蔵大根は、江戸東京野菜の大蔵大根(伝統)を、昭和41年に
植松佐内氏が分離系統により、長太りとなる強健良質種を目指して
選抜をかさねたもので、育成者の出身地千葉県大栄町の地名を取って
「大栄大蔵大根」となったもの。
東京をはじめ関東各地で栽培されたが、長崎県西海市では
昭和50年代から栽培し特産品種となって、西海市の皆さんには
地野菜だ、と云わせるまでに定着している。

東京都市大学附属小で実施していた、三國清三シェフの
三國レッスンは、4年生が栽培した野菜で、調理実習を行った。
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三國シェフは、味覚の授業を全国展開しているので、実施について
一瀬栄養教諭に勧めた。

青梅市立西中学が実施した、収穫した沢井の柚子を、特養老人ホームの
お年寄りに、冬至の柚子湯に使ってもらおうとの
社会貢献活動には頭が下がる。
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自分たちが栽培したながさき伝統野菜をはじめ
さつまいもを栽培して食べていただくのも
ヒントになるかもしれない。
東京都庁に一番近い、小学校で、収穫した内藤カボチャを持って、
小池知事にプレゼンを行ったことも紹介した。
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これまでの長崎を元気にする活動として、「僕たちも県知事に
プレゼンをしたい」と云う意見も出たようだ。