2025年01月11日

山形大学農学部の江頭教授が千住ネギの調査で東京に来られたのでご一緒した。


山形大学農学部の江頭宏昌教授がジーンバンクの仕事で
東京に来られるとメールがあったのは12月中旬だった。

昨年は6月の末に、早稲田ミョウガの取材で井之口喜實夫さんの畑と
内田宏之さんの千住ネギの畑を案内しているが、

今回は内田さんと、浅草葱善の田中庸浩社長の話も聞きたいと
云うので、ご希望の日程で1月8日に、舎人ライナー扇大橋駅で
待ち合わせ、田中社長には車で来ていただいて、
内田さんのお宅に向かった。

江頭先生は、前日7日は山口県の調査で、夜遅くに赤羽で前泊し、
9日は千葉に行くというから8日は、一日千住ネギに費やすと云う。



スクリーンショット 2025-01-09 223636.png

左から、葱善の後継者田中康晃さんも運転手で来てくれた。
内田さん、息子さんの内田達也さん、達也さんには初めてお会いした。
その右が、江頭教授、田中社長。

上の画像をタップする
康晃さんが自撮り

江頭先生から頂いたジーンバンクの資料
それにしても全国だから大変なお仕事だ。







2-1-.png

内田さんの話では、昨年の夏の猛暑で、生育が遅れていたようだ。

上の画像をタップする
伝統野菜は揃いが悪いのが特徴で、
交配種の葱に比べると生育状態にムラがある。

内田さんの千住ネギは、学校給食に使われていて
栄養士の収穫体験も行っている。






3-1.png

内田さんが、畝の端にあった千住ネギを、えんぴで掘り起こした。
畝は柔らかいと思っていたが、掘るのに苦労されていた。

上の画像をタップする
掘り起こした右の葱の葉4枚をはいでみると、左の状態で
太い根深ネギが姿を現した。
土寄せが遅れているが、10センチは土寄せしていれば、
根深としても10センチは伸びている。





4-1.png

硬く固まった土にも、根は十分に伸びていた。

上の画像をタップする






PXL_20250108_043509544.jpg

幕府は、江戸郊外の砂村に摂津から農民を呼び寄せて
入植させていますが、
その辺りは、江戸東京の農業の「品川のネギとカブ」に
掲載されていて、天正年間に江戸にネギは導入されていた。

上の画像をタップする
内田さんのお宅から、砂村のネギの採種地があったところに
康晃さんに向かってもらった。
足立から江東区まで距離があったが、江頭先生が時間はあると
云うので、東砂3丁目第二公園に向かった。

しかし、目的の便所の目隠しは、便所が工事中で無くなっていた。
江頭先生には、住宅地になってしまったが、海に近い平らな
地形を認識してもらった。

中川口が荒川放水路によって切断されたことも見てもらった。


この後、浅草葱善の事務所ビルに行って、田中社長への取材を行った。
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック